アッという間の大量リードだった。スタート直後の緊張感がただよう1番グリーン、山本の1㍍のパーパットが外れた。諸見里1アップ。3番パー5、手堅く5㍍のバーディーチャンスの諸見里の目の前でグリーン奥へ外した山本のアプローチはカップをそれてボギーをたたき2アップ。 山本の調子は4番に入っても整わず、アプローチがよらず3アップ。そしてつづく5番、諸見里の7アイアンのセカンドショッ
トが2㍍につくバーディーでアッという間に4アップとなった。18ホールを終わってリードは5アップと広がった。
「18ホールを終わって今年はいける、そう思いました」過去3年間で2位、ベスト8、2位の諸見里。「マッチプレーに強いのか、弱いのか、自分でも迷う成績」に疑心暗鬼だ。だが、相手の思いもしない乱調に5アップの大量リードは大きかった、余裕ができた。軽い食事をとった後の午後の18ホールは調子を取り戻した山本の反撃にあったが、大量リードに守られて逃げ切った。
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