1999、2000年大会の尾崎直道以来6人目となる大会連覇を目指す片山晋呉。昨年大会を制して「『日本オープン優勝者の重み』を感じている」と、ことある毎に語っている。先週のメディア・デーでは「日本オープン優勝は、自分のゴルフ人生の大きな1ページになった」と思い入れの強さを語っている。練習ラウンドを終えた片山は、「先週プレーした時とは、コースが一変している。何倍も難しくなった。特にラフの伸び具合、立ち具合が変わった。この間は、優勝スコアを10アンダーパーと予想したが、この状態ではそこまでいかないでしょう」と開幕直前のコースの印象を語った。
片山の公式会見に先立って行われた野口正三競技委員長、
川田太三競技副委員長、吉崎正美霞ヶ関CCグリーンキーパーによる会見で「今年は賞金も増額し、選手はさらなるモチベーションを持ってエキサイティングなプレーをしてくれると期待している。日本オープンらしい格式のある戦いを見せて欲しい」と野口委員長が語ると、川田副委員長が「コースセッティングは予定通りに進んでおり、心配事も日に日に減っている。天候不順の影響もあり、ラフの伸びが揃っていないが、深さは80mmに設定した。例年に比べてラフがきつくないと言う印象を持つかも知れないが、天候が良ければグリーンが乾き、早くなる。そうすれば、霞ヶ関CCの小さなグリーンはラフからのショットでは狙いづらくなる。闇雲にホールロケーションを厳しくしたり、グリーンが早くなることでパッティングコンテストの様相を呈することは避けたい。日本オープンでは、フェアなセッティングを心がけており、強い選手が優勝争いを演じてくれることを望んでいる」と本選手権の展望を語った。
強い選手が上位に-。奇しくもディフェンディングチャンピオンの片山が同じ言葉を残している。「4日間のうち、1日か2日はショットが良かったり、パットが入ったりした選手が上位に来るかも知れない。でも、72ホールを終えた時点では、力のある選手が上位にいると思う」その言葉には、片山自身がその選手であるという自負が感じられる。「連覇に挑むチャンスがあることは、楽しみ。もし達成できたら想像できないくらい喜ぶでしょう」この1年、その身体に日本オープンタイトルの重みを背負ってきた片山。今季2勝をあげ、いまや定位置となりつつある賞金ランキングトップの座にもついている。充実したゴルフ人生にもう1ページ『日本オープン連覇』という歴史を刻み込めるのか。
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【1】競技委員長 グリーンキーパー会見の模様
【2】谷原秀人選手のインタビュー
【3】片山晋呉選手のインタビュー
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