2006年度(第71回)日本オープンゴルフ選手権競技
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競技報告
【日韓豪のローアマチュア争い】
第1日 競技報告:西澤 忠    写真:Gary Kobayashi
W・J・リー
金庚泰
 19人の出場となったアマチュア選手の中で、第1ラウンドのペアリングで注目を集めたのは昨年ローアマチュアに輝いたW・J・リー(Won Joon Lee)。小山内護、川岸良兼というプロ界でも飛ばし屋として知られる二人に挟まれながら、189センチ、94キロの体力にものを言わせる圧倒的飛距離で1アンダーパー70をマーク。14位タイで第1ラウンドを終えたのだ。どれほど飛ぶかと言うと、1番、408ヤードの第2打が残り70ヤード。2番360ヤードは、残り50ヤードと、二人のプロを50ヤード以上おいていく。パー4や5のホールにはティインググランドから300ヤードを越す付近に、ギャラリーがフェウェーを横切るた
片岡大育
めのクロスウェイを設けるものだが、その横断路を越す300ヤード・ドライブを見せつけるのだ。2番では1メートルにつけるバーディーで、この日のスコアを予感させたもの。それでも、「11ホール中ドライバーでフェアウェーをキープ出来たのは2ホールだけ。4アンダーパーが目標だったから残念だ」という。
 結局、終わってみれば川岸がイーブンパーで21位タイ、小山内が1オーバーパーで37位タイ、だったから、プロも顔色ない結果となった。
 韓国生まれで今はオーストラリア在住のリーより、もっと上がいた。日本アマを2連覇している韓国のリーダー、金庚泰(キム・キョンテー)が優勝候補ナンバーワンとの呼び声高い片山晋呉、今季2勝と波に乗る近藤智弘とのペアリングでラウンドしたが、2アンダーパー69の好スコアをマークし、6位タイの好発進を見せたのだ。一時は5アンダーパーまで伸ばしながら、12番パー4で、木の根にボールが止まる不運のダブルボギーが惜しまれた。
 しかし、日本勢も負けてはいなかった。今年の中四国オープン3位の繰り上げで出場資格を得た片岡大育(だいすけ、高知県生まれの18歳)が2アンダーパーの69で上がり、金と並んで6位タイなのだから。「日本ジュニアでこの西コースは経験済み。あの時より、グリーンの状態が良く、初出場ながら緊張せず、楽しめました」というのだ。
 その他、福井工業大付属高校1年の森雄貴が3アンダーパーまでスコアを伸ばしながら、上がり3ホールをボギーにしたイーブンパーで21位タイ。宇佐美祐樹、藤本佳則がともに1オーバーパーの37位タイにいる。
 日韓豪アマのローアマチュア争いと同じに、アマチュアがプロに伍してどこまでランクを上げるか? 明日からの動向に目が離せないようである。

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