片山は2連覇を狙って第1ラウンドを4アンダーパー、2位。「最高。良い滑り出しができて満足」と胸を張った。「滑り出しは大事。“調子がいい”と自信、確信をもってやっている。これをあと3日間続けていきたい」
4番でバンカーに入れボギーが先行したが、5番で7メートルをねじ込みバーディー。6番(パー5)も手堅くバーディーとした。プレショット・ルーティーンを毎ショットおろそかにせず、1球入魂のプレースタイルは、ギャラリーを引きこんで迫力充分。ディフェンディングチャンピオンとしての自覚は、ショットの精度も高め、完璧に近い内容となった。
12番で、セカンドショットをグリーン手前にショートし、「嫌なラ
インだな」悪い予感がしたが、アプローチは見事カップインし、完全に波に乗った。14番のセカンドショットは1メートル。続く15番は30センチ、とショットが冴えて連続バーディーへとつなげた。
「練習ラウンド2日間でしっかり調整できた」と言い切った。大会前に霞ヶ関CC・西コースには、5回プレー。今年に入って実に7日間、7ラウンドの練習ラウンドをこなした今大会だ。「今週来ている選手の中で、ぼくが一番準備ができているはず。やることを全部やって臨めた。良い流れです」きっぱり言い切る言葉にも、力がこもって良いムード。
アマチュア時代から挑戦が始まった日本オープン。「いつかはチャンピオンに」と日本一を夢見た昨年大会。廣野GCで最終ラウンドに大逆転で優勝し、夢がかなった。しかし、さらなる意欲が片山を突き動かす。
「チャンピオンとして、皆からフルマークされている。いい気分です。そのなかで勝とう、勝ちたいと思ってやる気分がいいですね。勝ちたいと思って勝つ人間と、知らないで勝つ人間では明らかに違うはず。ぼくはもう1回勝ちたい」
この日、片山の目線は常に高く、声は張りがあった。充実した1日だったのだ。
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【1】J・Mシン選手
【2】片山晋呉選手
【3】平塚哲二選手
【4】矢野東選手
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