インド出身のシンは、今年34歳。日本オープン3度目の出場で7バーディー・1ボギーの65で初の首位スタート。
インスタートの10番(パー5)でバーディー。11番はボギーだったが、14番から3連続バーディー。アウトに入っても1、2番をバーディー、6番グリーンでは7メートルのパットを決めた。
絶好調の内容。しかし、体調は‘絶不調”。月曜日に刺身を食べ下痢をし、練習ラウンドは火曜日のプロアマ大会で1ラウンドしただけ。この2日間は、おにぎりを少しずつ食べて、ベッドで過ごしたという。「どうにでもなれ、とスタートとした。気持ちが楽になってスコアが良くなって、トップに立ってからは、とにかくホールアウトしよう」と頑張ったと言った。今季日本ツアー13戦で3位2回を含めトップ10に9回。欧州ツアーではボルボチャイナオープンで優勝と良い内容のゴルフが支えだ。
父親は往年のアジア陸上界のトップランナーでもあるミルカ・シン。1958年、東京で行われたアジア大会陸上400メートルの金メダリストで、ローマ五輪では同種目でアジア人として初めて4位に入る快挙を成し遂げた。現在80歳になる父は、ゴルフはハーフを歩き、残りはカートながら、週4日はコースに出ているという。
「父はアスリートとして諦めることを戒めている。母も陸上選手。自分に流れるアスリートのDNAで、今回は最後まで諦めずにがんばる」
インド出身のチャンピオンが71回目の大会で初めて生まれるか。
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【1】J・Mシン選手
【2】片山晋呉選手
【3】平塚哲二選手
【4】矢野東選手
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