“韓流ブーム”の主役にはもうひとり、金庚泰(キム・キョンテ)がいる。この日、W・J・リーの3組前、片山晋呉・近藤智弘とのペアリングでラウンドしたキムが4バーディー・1ボギーの68で回り、トータル5アンダーパーでフィニッシュ。韓国系の二人が2位に並んだのだ。だから、この「68」がコースレコードか?と思われたが、18分後にリーの「67」が浮上、記録がさらわれることになったわけだ。
しかし、金は日本オープンのディフェンディング・チャンピオン、片山晋呉の前で堂々とプレー。特に「フェアウェー、グリーンが乾いて固くなったので、精神集中してショットしたおかげか、ミドル・アイアンのショットが上手くいきま
した」と、5番、8番ホールの第2打がともに30センチに寄るファインショットに満足な表情だった。そして、「片山選手の難コースでのセルフ・マネージメントは勉強になりました」と謙虚な姿勢も忘れない。
実は、この“韓流の主役”二人は共に韓豪のナショナルチームのメンバーで、試合で何回も戦っている間柄。特に、今シーズン、9月に行われた韓国プロ・ツアーのひとつ、“サムソン・べネスト・オープン”(賞金総額6億ウォン=約7,200万円、ツアー最高金額)でも優勝争いを演じており、金がリーに1打差をつけて優勝、5月の1勝以来2勝目を獲得しているのだ。しかし、二人ともアマチュアなので、賞金は貰えず、3位に入ったS・K・ホが漁夫の利を得る結果になった。
それにしても、韓国でプロより強い金と、豪州のリーがいずれ日本のプロ・ツアーに参戦して来る日も近い。これは、いわばその前哨戦ということになるのだろうか?
2ラウンド終了して、アマチュアの際3ラウンド進出者は7人。日本勢はイーブン・パーの片岡大育が最高ランク17位、3オーバーパー20位タイで宇佐美祐樹が続いている。
第2日のハイライトシーン・選手インタビューは、《ビデオギャラリー》でご覧下さい。
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