2006年度(第71回)日本オープンゴルフ選手権競技
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競技報告
【盤石のゴルフを見せる片山。早くも単独首位に】
第2日 競技報告:武藤一彦    写真:Gary Kobayashi
 「チャンスをものに出来ている。今日はピンの位置が難しいなか、集中してプレーできた」片山が早くもトップに立った。昨年は最終ラウンド、4打差8位から68をマークして、一気の逆転勝ちで存在感を見せたが、今回は第1日2位から2日連続のアンダーパーで6アンダーパーまでスコアを伸ばし2日目にして首位だ。
 インスタートの12番。10メートルのパットをねじ込んだ。そのあとパーが連続したが、パーをセーブするたびにガッツポーズがグリーン上、静かに連続した。
 圧巻は17番。バンカー越え、ピンぎりぎりを狙ったショットは深いバンカーのふち。スタンスはバンカーの中、ボールは腰の高さという不安定な状況となったが、シャフト部分をグリップするショットで10センチに寄せるスーパーアプローチでピンチを脱した。
 「とにかくスタンスがとれない、5メートルから10メートルに乗ればよいと思った。もう、ああいう状況では時間をかけないでこれしかない、とやるしかない。タイガーもピンチの時はそうでしょう?」スタンスを取った瞬間、躊躇せずショットした。もう一回やれといわれてもできないであろう、ショットだった。
 4月に開催されたマスターズ予選ラウンドの2日間をミケルソン(米)と回った。世界3強の一人といわれながら、マスターズは勝てない-といわれたミケルソンの初優勝の”お膳立て”につき合ったことは、収穫だった。「マスターズを勝ちたいと、必死で戦うミケルソンを目の当たりにしていた。集中するということは、ああいうことだったんだ」といま、思い出す。
 この日、パーをマークするたびに自然とガッツポーズが出た。”ミケルソンもそうだったな”この日の自分にオーバーラップさせ集中している自分を感じていた。「大きな試合にうまく臨んでいると感じた」と表情は明るい。
 あと2日。「コースに嫌われないように、戦いたい」という。難コースへの警戒心をゆるめず、かといって攻めの気持ちも必要だと気を引き締める。「技術的、精神的には去年と違う」2連覇に向かって早くも戦闘態勢に入った。


第2日のハイライトシーン・選手インタビューは、《ビデオギャラリー》でご覧下さい。

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