日本オープンゴルフ選手権競技第1ラウンドは、午前の部でスタートした20組の選手がホールアウト。その時点で、ホールアウトした宮里聖志と片山晋呉が2アンダーパー70の好スコアをマークした。
宮里は、前半スコアカード通りの我慢のゴルフ。後半に4バーディー・2ボギー。「スタート前は、不安で仕方なかった。けれど、開き直ってゴルフをしている。考えすぎるとクラブを気持ちよく振ることができなくなってしまうから」と”ナンクルナイサ”の精神が奏効した。深いラフと狭いフェアウェイという日本オープン特有のセッティングが相模原GCは「グリーン廻りのラフが深く、ジャッジが難しい。ラフから打つとどんな球がでるのかわからない」と、ぼやく。「優勝スコアはわからないけれど、4日間我慢した選手が勝つと思って。とにかく、アンダーパーでホールアウトできれば、良い位置にいられると思う」厳しいコースセッティングに翻弄されながら、沖縄独特の精神で、優勝を狙う。
一方、2005年大会チャンピオンの片山晋呉は、「賞金王よりも、この日本オープンを獲りたい」と人一倍本選手権タイトルへの執念を見せる。昨年、最終ラウンドでスコアを崩し、大会連覇を逃した片山は、「最終ラウンドをホールアウトした直後から悔しくて…その日の夕方には、来年こそ勝ちたいと思った」と心の内を明かす。「1日ごとの目標スコアはイーブンパー。2つ貯金ができたので、今日のプレーには満足」と会心の笑みを見せた。「自分は勝ちたいと思う試合を絞って調整する。日本オープンのタイトルに向けて1年間、良い準備ができている」体力トレーニングとともに自分のスウィングをマイナーチェンジしながら、今季を戦い抜いてきた片山。そのスウィングも「満足できる段階に近づいている。体力トレーニングで飛距離も伸びたし…」2度目の戴冠に向けて、死角は見当たらない。
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