「あーあ、口惜しい!」と吐き捨てるように言った。上がり2ホールでこの日、2アンダーパーペースでのラウンドを一瞬の内にフイにしたからである。10番ホールスタートのこの日、1オーバーパーでアウトにターンした谷原のアイアンショットが甦り、3バーディーを奪って迎えた8番ホールだった。ティショットを左に曲げて、林の中。フェアウェイに戻して3オン・2パットのボギー。続く9番でもショットを左に引っ掛け、林の中。484ヤードと距離のあるパー4なのでやっと4オンして2パットのダブルボギーなのだった。「2打沈めた貯金を全てなくした。最後で台無しにしてしまった。また一からやり直し。今から練習場に行きます」と、気分の切り替えもショット同様に早いようだ。
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