「ゴルフは運。ナイスショットがディボット跡に入ったり、グリーンのでこぼこでパットが外れる。ついてないと好スコアなんてでないゲームと心得てやっている」どこか達観して横尾要が1アンダーパー71。2日連続のアンダーパーで通算5アンダーパーの好ペースだ。10番ホールスタートで9ホールを全部パー。アウトにターンすると1番、4メートルを沈めるバーディー。4番でラフを渡り歩き1メートルのパットを外すボギーでスコアを後退させたが、8番パー5を5番ウッドで見事ツーオン。バーディーを奪った。難コースでボギーは2日間通算でわずか2個、バーディーは7個。
「今日はインコースはパーの連続で安定して見えるが、11番
で右林、最後4メートルを入れる冷や冷やのパーだった。12、13、17番もワンパットのパー。パットがいい感じで打てている」元ロッテ投手の中居謹蔵キャディとの息がぴったりだ。青木功とのコンビで知られた中居さん。最終ホール、2メートルのパーパットを残し、横尾が「軽いフック?」と問いかけると、「真っ直ぐだろう、青木さんならそうするよ」その言葉に意を決して打つと、まん中から入った。日に日に信頼度が高まっている。7年前の日本マッチプレーに続くメジャータイトルに燃える。01年から3年間、米ツアーに参戦しじっくり力をたくわえてきた。05年の宮崎のダンロップフェニックスでタイガー・ウッズとプレーオフで惜敗したが、06年は三菱ダイヤモンドカップで優勝、ツアー5勝目を上げた。
「まだ半分終わったばかり。ショットは良いしパットをもっとしっかり打ちたい。1日、1アンダーパーを目標にいきます」といったあと、「自分でいうのもなんですが、ぼくは運が強いんです」にやりと笑うといった。調子がいいのだ。
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