今シーズン、石川遼の“ハニカミ王子フィーバー”に象徴されるように、高校生ゴルファーが注目を集めている。第3ラウンドを終わって、ローアマチュアの至近距離にいたのは薗田峻輔(杉並学園高校3年、日本アマベスト4、関東アマ優勝)だった。しかし、「これがアマチュアとして最後の試合」と位置づけ、来年にはプロとして生きることを決めている池田勇太(東北福祉大4年)がこの日、意地を見せた。彼は2003年大会(日光)で、すでにこの栄冠を獲得しているが、「大学生ゴルファーも頑張っているんだ、というところを見せたかった」と最終2ホールのプレーに集中した。先にホールアウトした韓国のキム・ピーオ(日本アマメダリスト)のスコアが通算9オーバーパー。それを追いかける形で池田は10オーバーパーだったのだが、なんとこの2ホールを連続バーディーで締めくくり、キムを逆転。薗田は後半に崩れて12オーバーパーに終わった。「来年はプロとして頑張ります」と、アマチュア最後のビッグイベントに花を添えた。
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