2009年度(第42回)日本女子オープンゴルフ選手権競技が明日1日、千葉県の我孫子ゴルフ倶楽部で開幕する。小雨が降るあいにくのコンディションとなった指定練習日。しかし、出場選手はコースの最終チェックのために次々にティオフしていった。
2005年大会優勝、昨年2位タイで今年雪辱を期す宮里藍は、「調子自体は順調にきている。天候の状況もあるけれど、ティーショットをフェアウェイに打って、そこからグリーンに打つというシンプルな攻め方をしたい」と語り、「女子オープンで優勝するには忍耐強くプレーすることが大事。メジャーと呼ばれる試合では、ミスはつき物なので、それをしっかりと受け止めて、グッと我慢できる
かで差が出る。全米女子オープンでも第1ラウンドで出遅れたけれど、3日間我慢できたことが好成績に繋がった。最後は粘り強さがカギになると思う」と、女子オープンタイトルホルダーとして、その重みと優勝までの苦しさを知る選手ならではのコメントを残し、2度目の戴冠に向けて気持ちを引き締めていた。
2007年大会チャンピオンの諸見里しのぶ。今季女子ツアーでは、既に6勝をあげて獲得賞金も1億円を超えて賞金女王レースのトップを走る諸見里も、「準備は出来ました。ショットの不安もありますが、その中でも不安はちょっとはあるけれど、緊張しているのかな…というのもあるし、今までやってきたことを発揮して良いプレーがしたい。ミスをしても焦らないで、しっかりとやっていきたい」と粘りのプレーを誓う。「400ヤードを越えるパー4もあって、難しい。このコースは、バーディーを取れるホールでしっかりとスコアを伸ばして、難しいホールはしっかりとパーセーブできれば…」と、我孫子GCの難しさを語る。「自分は1日1ストロークでも伸ばせていけたらいいなと思う」と、今季圧倒的な強さを見せいている諸見里も、メジャータイトル獲得への険しい道のりを覚悟している。
ディフェンディングチャンピオンの李知姫は、「8月に我孫子GCをプレーしたときよりも、さらにラフが伸びていて、難しさが増している。特にグリーン周りからのアプローチはラフに打ち込むと寄せるのが困難」と、警戒感を強める。昨年大会では、本調子とはいえない中で、女子オープン初優勝を果たした李。今年も「ロングパットの距離感が合っていないし、ショットの調子も良くない。でも、開幕を明日に控えていても緊張感はないし、平常心でプレーできそう」と虎視眈々と連覇を狙う。
今年の全米女子オープンを制し、本選手権に特別承認で出場するチ・ウンヒは、「ラフも長くてグリーンも小さい。とても難しいコース」と、顔をしかめながら「韓国でもアメリカでも、このような厳しいセッティングは経験しているし、1日4アンダーパーぐらいは出せそう」と、強気のコメント。「日本女子オープンは初出場ですが、皆さんに応援をしていただければ、自分の最大限のプレーを発揮できると思うし、優勝も出来ると思う」と、2006年大会のJeong Jang以来2人目となる初出場初優勝を目標に据えた。
《大会前日のフォトギャラリーはこちら》
|