第2ラウンドで69をマークし、通算2アンダーパーにスコアを伸ばして、11位タイに順位を上げた野村敏京は、「自分はアマチュアですが、出場選手の一人として優勝を狙っています」と強いまなざしで語った。
朝からの雨で「今日は守りのプレーをしよう」と決意した野村は、その言葉とおりティーショットでフェアウェイを確実に捉え、2打目はグリーン中央を狙ってパーオン。危なげなくパーセーブを続けていく。3ホール目の12番で11メートルの下りのフックラインは、「得意のライン」で、これを沈めて前半は35。後半、3番で70ヤードの3打目をサンドウェッジで50センチにつけてスコアを伸ばすと、続く4番も8メートルの下り
スライスを「決めにいって」、連続バーディーとした。今日、唯一のピンチは8番。ティーショットを右ラフに打ち込み、野村に2メートルのパーパットが残された。しかし、野村はこれをねじ込み、この日3バーディー・ノーボギーの69でホールアウトした。
韓国出身の野村は、日本と韓国通じて初のプロ競技出場。昨日は、「さすがに緊張して…」2番ホールでダブルボギーを叩くなど、スタートから2ホールで3オーバーパーと出足で躓く。それでも、「3番からはいつもの自分に戻れた」と落ち着きを取り戻すと、その後は4つのバーディー(2ボギー)で、73でホールアウト。「自分のプレーは、攻めるよりも慎重なスタイル」という野村。2007年には初出場の日本ジュニア女子12~14歳の部を制した実力の持ち主。本選手権初出場でも、ローアマチュアだけでなく、優勝杯を目標にしている。
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