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プレーオフで3.5メートルの バーディパットを決められず |
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負けた内容が悪かった。自分に納得できなかった。
涙をぬぐった横峯さくらは、プレーオフのパッティングを振り返った。
「左横から3.5メートルぐらいの距離だったのですが、ジョン(キャディー)とラインが反対でした。ジョンはフックラインだと言いました。ホール左いっぱいだというのです。私には、スライスラインに見えました。もう一度二人でラインを確かめ合って、フックラインと決めたのですが、決断が鈍く、ちょっと迷ったままストロークしてしまいました。その分だけ、ラインもまっすぐに近くなり、しかも打ち切れませんでした。ものすごく悔いの残るパッティングをしてしまった。それが、本当に悔しくて…」
負
けて号泣は、昨年のPRGRカップ以来だ。このときも、50センチのパットを、迷ったまま打ってのミスだった。
最終ラウンド、1番でイーグル、3番でダブルボギーと賑やかな序盤だった。「でも、あのダブルボギーで吹っ切れて、あとは攻めるしかないと自分に言い聞かせて、ピンを見るだけのゴルフに徹しました」。そこから奪ったバーディーが7個。最終18番も4メートルの「ボール1個分左に切れるライン」。これは、キャディと読みが一致して強めにカップに飛び込ませた。
3日目を終えて「5打差までなら逆転圏内だと思う」と言っていた横峯。実際は、7打差まで開いていた。それを最終ラウンドベストスコアの65でひっくり返し、プレーオフまで持ち込んだ。そこまでの内容については「自分の成長を感じていた」だけに、プレーオフでの最初の読み違い、さらに決断したはずなのに残っていた迷いが招いたミスパットは、自分を許せない思いにさせたのであろう。
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