本年度JGA主催ナショナルオープンゴルフ選手権競技の最後を飾る「第19回日本シニアオープンゴルフ選手権競技」が明日29日、滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部・栗東/三上コースで開幕する。1993年の日本オープンを開催している琵琶湖CC。本年に開場50周年を迎えた伝統と歴史ある琵琶湖CCは、日本オープン当時の高麗グリーンからベントグリーンへの改造やティインググラウンドの拡張など、高い技術を持つ108人の出場選手を迎えるために準備を整えてきた。大会連覇で4度目のシニアオープン戴冠を狙う中嶋常幸は、「日本オープンのときの記憶は残っていないが、コンディションは最高。落ち着いた雰囲気の中で、存分に力を発揮したい」と、コースの印象を語る。「この18ホールで難しいのは4つのパー3。それにグリーンのアンジュレーションもあるし、なかなかアンダーパーは出ないと思う」と、警戒心を強めている。「連覇は自分にしかチャンスがないことはわかるけれども、まずは余計なことを考えずに目の前の1打に集中していきたい」そうすることが、優勝への近道であることを自分に言い聞かせていた。
2006年大会以来のシニアオープン出場となった尾崎直道。久しぶりのシニアオープンも「のんびりしている感じ」とリラックスしている様子が感じられた。チャンピオンズツアーで熾烈な戦いを続けている尾崎。「昔のように勝ち負けに拘る気持ちが沸いてこなくて困っている。でも、1日ずつスコアを伸ばして、勝ちを意識するようにできればいい。自然と自分の中で気持ちが盛り上がっていけるような順位でプレーしたい」と、このシニアオープンを、往年の熱いプレーを取戻すきっかけにしたいところだ。
特別承認を受け、シニアオープン初出場を果たすラリー・ネルソンは、久しぶりの日本での試合を心待ちにしていたようだ。「ティショットもランディングエリアのフェアウェイが狭くて、グリーンも大きなうねりがあって、非常に難しい。でも、コースコンディションはいいし、自分は好きなコース」と、自信たっぷりの笑顔を見せる。1980年代にはUSオープンに加え、PGAチャンピオンシップを2度制している強豪が初挑戦するシニアオープン。正確なショットを武器にするネルソンのプレー振りにも注目が集まる。
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