《倉本昌弘 5バーディ・2ボギー・1ダブルボギー 71》
「英知を振り絞って戦っているのに…」と、通算1アンダーパーで終えた倉本昌弘が、悔しがる。理由は「ジャッジミス」である。「キャディとの距離のジャッジミス」で招いた10番ホールのダブルボギー。前半、3バーディを奪い4アンダーパーにしたものの、そのダブルボギーのあと、2バーディ・2ボギーで流れが変わった。「接戦でしょう。ダンゴ状態なんだから、ちょっとしたことで、上にも下にもいく」という倉本、まだ残り2日間にチャンスありと狙っている。
《重信秀人 3バーディ・2ボギー 71》
10番ホールスタートの前半で2アンダーパーと折り返し、後半
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はスコアカード通りのプレー…の、はずだったが最終9番ホールで、痛いボギーを叩いて通算1アンダーパーでホールアウト。9位グループにつけた重信秀人。
「いや、確かに2アンダーパーから1アンダーパーは悔しいですけど、ゴルフの内容としては、清々しいボギーと受け取っています」と言った。ティーショットを左の林に打ち込み、脱出の第2打で、今度は右の林。9番アイアンで打った3打目は、グリーンオーバー。そのとき「ダブルボギーでいいと思っていたのに、上からのパッティングが入ってボギーですから。自分がダブルボギーでと思ったところで、1打助かっている。ですから、清々しいんです」と解説する。重信は、シニア入りしてから「プロプレーヤーではなく、プロゴルファー」を心がけたという。社会人としても、ゴルフのプロフェッショナルとしても、成熟してアマチュアゴルファーの規範になりたいという気持ちだ。「いや、それは少し違うんですよ。年配のアマチュアゴルファーの方々に教えられることが多いのです。みんな夢を捨てないで、仕事とゴルフを両立し、熱心な姿勢を崩さない人が多いですから…」と、清々しいコメントを残して、明日からの後半のラウンドに挑む。
《中嶋常幸 1イーグル・2バーディ・3ボギー 71》
シニアツアーでは「健康第一。それがいちばん」(青木功)という言葉が、心にしみる。ディフェンディングチャンピオンの中嶋常幸は、スタートの1番ホールでイーグル。5番でバーディと通算4アンダーパーまでスコアを伸ばした。ところが、7番から3連続ボギー。後半、11番でバーディとしたものの通算1アンダーパーに留まった。満身創痍。「完走できるかどうかが問題」と言っていた中嶋に「腰、どう?」とつい聞いてしまった。すかさず「あ、これは聞いてはいけなかった話題だね」と付け足すと「そう。禁句」と返事をした。それは、相当酷い状態を意味している表情だった。
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