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競技報告
【最終日にノーバーディ。上位入賞のかかった川村はスコアを伸ばせず無念のラウンドに】
第4日 競技報告:JGA 写真:JGA
昨日まで個人3位タイにつけ、上位入賞の期待のかかった川村昌弘は、日本チームとして大会史上最年少代表ながら、最終日に最終組でのラウンドとなった。

「今日は今までよりショットの調子が良くなかった」と話す川村は「チャンスらしいチャンスもなかなかなく苦しかった」と、もどかしいながらも、手堅くパーオン、ツーパットでパーセーブを続ける。5番、6番でグリーンを外すピンチからもアプローチを寄せてしのぎ、耐えるゴルフが続いた。

韓国のHanが1アンダー、チャイニーズタイペイのYangが1オーバー、川村がイーブンパーと拮抗した状態でターンした直後の後半10番で、川村はアプローチを寄せきれずについにボギ
個人優勝のHanとのラウンド
ーを叩き、このホールをバーディとしたHanに3打の差をつけられる。続く11番であわや連続ボギーかと思われ3mの微妙なパーパットを集中して沈め、気持ちを切り替えるが、苦しいホールが続く中で、徐々にアイアンショットの距離感にもずれを感じ始めていた川村は、必死でリカバリーからのパーセーブをする。

この日、唯一のバーディチャンスは14番パー5。サードショットを2mにつけ、流れを変えられるかと思ったが、これを決めることが出来ずにパー。これで、リズムに乗りそこなった川村は、気持ちが切れたのか17番パー3でティショットをアゲンストで、サブグリーンの奥まで流されると4mに寄せたパーパットを入れられずにボギーとすると、続く最終18番でも右ラフから残り160ヤードのセカンドショットを7番アイアンでグリーンをキャリーでオーバー。アプローチも下りの速いグリーンで15m下のエッジまで転がり、連続ボギーの75でホールアウト。

終わってみれば、3日間連続69をマークしたHanが個人優勝を飾り、川村はトータル4オーバーパー・292ストロークで個人8位タイで本選手権を終えた。

「最後の最後にノーバーディのラウンドが来るとは思わなかったです。ショットの調子が悪く苦しいゴルフが続く中、やっと来た14番のバーディチャンスを決められなかったことが、上がり2ホールの連続ボギーに繋がったのかなと思います。」と反省する傍ら、「今日は韓国の底力を実感出来て、良い経験になりました。最終日にあのように淡々とソツのないプレーが出来るのは、積み重ねてきた練習と経験の差ですね」と勝者へ惜しみなく賞賛を送る。

「昨日のような良いゴルフが出来たことは自信になりましたが、帰国したら、質の高い練習でその差を埋められるように頑張ります。練習あるのみ!ですね」と、3日間チームを牽引した次世代のエース候補は手応えと新たな課題を持って帰国の途についた。

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