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【いよいよ明日開幕】 |
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大会前
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競技報告:JGA 写真:Gary Kobayashi |
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2011年度(第44回)日本女子オープンゴルフ選手権競技が明日29日、愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部で開幕する。
昨年、プロ初優勝を日本女子オープンで飾った宮里美香は、「周り(の人たち)がすごいですね」と、チャンピオンとしての実感を味わいながら、2日間の練習ラウンドをこなした。「昨日に比べればショットは良くなっている」という宮里美香は、女子オープン用に仕上げられた名古屋ゴルフ倶楽部の攻略にアプローチの精度を挙げている。練習ラウンド終了後には、50ヤード~80ヤードのアプローチを重点的に練習し「距離感があってくれば、パーセーブができると思う」と話した。昨年の大利根CCとは、かなり雰囲気が違うコース
にも、「コースの好き嫌いではなくて、そのコースに順応できるゴルファーになりたいと思っているので、今年は楽しみだと思う」と、気負わずに連覇を狙う。
春先、ショットの不調に苦しんでいた宮里藍は、エビアンマスターズを制するなど徐々に復調。「ショットもいい感じだと思います」と2005年大会以来2度目の優勝を目指し、調整を続けている。一昨日、足の付け根の痛みから、練習ラウンドを3ホールで切り上げたが、トレーナーのケアもあり、体調への不安は消えている。「凄く良いコース。ラフがすごいので、1ホールでも多くフェアウェイに打てれば。毎ホール油断が出来ないので…ラフに入れたらフェアウェイに出すだけなので、割り切ってプレーすることも必要ですね」とラフへの警戒感を強めている。
今年はリゾートトラストの1勝ながら、常に安定した成績を残し、賞金ランキング2位につけている横峯さくら。2009年大会では宋ボベとのプレーオフで惜敗し、悔し涙を見せたことも記憶に新しい。先週の最終ラウンドからショットが右へと飛び出すミスが目立っていた横峯だが、「大分修正できたと思う。フェードがかかり過ぎてラフに入ることもあるかと思うけど、先週に比べれば全然違います」と初の日本女子オープンタイトルに向け、調子を上げてきた。「メジャーはセッティングが難しいですし、我慢比べでよい経験をさせてもらって、それでもっとレベルアップできれば」と、これからのゴルフ人生を見据えながら、無欲で初戴冠に挑む。
また、本選手権出場者108人のうち20名のアマチュアが女子ゴルファー日本一の舞台に上がる。その中で注目なのは、今年悲願の日本女子アマチュアゴルフ選手権競技優勝を果たした比嘉真美子。女子アマ終了後には、「女子オープンでは、優勝を狙いたい」と話していた比嘉は、デュークオブヨークヤングチャンピオンズトロフィーで初めてのリンクスを経験し、ゴルフの奥深さと自然の怖さを思い知らされた。また、比嘉のライバルでもあり日本ジュニアで雨中のプレーオフを制して初優勝を果たした城間絵梨、女子アマメダリストの大城美南海ら、国内トップクラスのアマチュアが難攻不落の名古屋ゴルフ倶楽部で、どのようなプレーを見せ、並み居るプロゴルファーの中で上位に食い込めるのかにも注目が集まる。
練習ラウンドをこなした選手たちが異口同音に話すのが、ラフの深さと距離の長さ。6,383ヤードのパー70のコースは、溝口まち子競技委員長が「ショットの正確性、パッティングのテクニック。総合力が求められる」セッティングにした。グリーンに向かって適度に絞り込まれたフェアウェイは視覚的効果により、実際よりも遠く感じられるようで、ティーショットやセカンドショットで「飛距離を出さなければ」と選手の力みを誘うようだ。もし、ショットを曲げれば、日本女子オープン特有の深いラフが待ちうける。まさに、ナショナルオープンに相応しいコースとなっている名古屋ゴルフ倶楽部での4日間、72ホールに及ぶ熱戦は、明日7時15分に1番ホールから第1組、10番ホールから第10組がそれぞれティオフされる。
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