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【前日オフにして好スタートを切った有村智恵】 |
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第1日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayasi |
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有村智恵は、これまでの試合入り前のパターンを今大会では、切り替えて臨んだ。これまでは月曜日に休み、火曜日からプロアマ戦を含めて前日までの3日間をコースで過ごし、大会に突入していた。今回は、月曜日にコース入りして下見と練習場での調整、火曜日はプロアマ競技。水曜日はコース入りせずに完全オフとしてホテルで過ごした。左手首を痛めていることで、無理な練習はできないという事情もあるが、「それよりも試合前のスケジュールを変えたら、どういう結果になるのか試してみたかった」というのが、スケジュール転換の理由だった。「自分は、コースにいると、どうしても練習時間が長くなってしまうタイプなので、オフにしようと思ったら
コースに足を運ばないのが一番」ということで、前日の完全オフを初めて体験した。
「一呼吸おけたので、フラットな気持ちでスタートティーに立てました」と、早くも効果を実感してのラウンドとなった。3バーディ・4ボギーの71。この難コースでは、上場の立ち上がりといっていい。
「パー3ホールを除く14ホールでティーショットがフェアウェイにいったのが7ホール。ラフに入ってしまったのが、やはり7回。ちょうど半々でしたから、もっとボギーを叩いてもおかしくない内容でしたけど、ティーショットの内容からすればよく耐えられたと思います。なにしろ、ラフに入れたら30~40ヤードでも前に飛ばせるかどうかわからないような状況になります。それと、自分ではいいショットを打てたと思っても、ほんのわずかラインをはずれただけでラフにいってしまうこともあります。だから完璧を求めすぎずに、冷静に目の前の1打を処理していかなければなりません。きょうは、それができたと思います」
深いラフからのショットで左手首にそれほど衝撃を感じなかったというのも、この先を考えれば、明るい手応えであろう。
「攻撃的になり過ぎず、慎重にもなり過ぎず、とにかく目の前の1打に集中する。優勝への意識ですか? それよりも、まず、このコース、1ホール毎、1打毎を処理することで精一杯です。最終ラウンドのバックナインに入って、優勝を狙えるポジションにいたら、そこで初めて意識するようになるのかもしれません。それまでは、考えられないし、考えてもしようがないと思います」
日本女子オープン。一番欲しいタイトルだとはいうが、有村は冷静なプレーでの好スタートを切った。
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