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【手が震えるほどの緊張の中、宮里美香が連覇に好発進】 |
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第1日
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競技報告:塩原義雄 写真:G.Kobayashi /Y. Watanabe |
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ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ今大会。宮里は、初めての経験にかつてないほど緊張していた。
「スタートで手が震えてしまって…。ティーがうまく刺さらないんです。これ、みんなに見られてしまったなって、気になってしまって…。アマチュア時代に初めてのプロトーナメントに出場したとき以来ですね。アメリカ(ハワイ)でのプロデビュー戦も心臓がバクバクしましたけど、手は震えなかったですからね」
震えながらのティーショットがフェアウェイに飛んで、ひと安心。ここからの宮里美香は、自分のペースを守り抜いた。3、4番のピンチを難しいパーパットを決めることでしのいだあとは、6、7番とショットをピンに
からめて連続バーディを奪う。ラフに打ち込んだ8、9番はグリーンを狙えない状況であることを確認して、脱出を優先させて「このコースでは、いくつかのボギーは仕方ない。でも、ダブルボギーは絶対に避けなければならない」と、被害を最小限に抑える覚悟のボギーでイーブンパーに。
後半も2バーディ・2ボギーで第1ラウンドはトップタイでのホールアウトとなった。16番パー4では、ティーショットを右ラフに入れ、第2打はSW(58°)で出すだけというピンチもあった。ピンまで86ヤード。これを1メートルにつけてパーに切り抜けた。バンカーからのパーセーブもあった。すべて練習ラウンドで「このコースでしっかりスコアメイクするためのカギになる」とチェックし、練習してきたショット、パットがしっかりと実践できた。
「100ヤード以内のショット、砂質が軟らかく、距離感を出しにくいバンカーからのショット、2、3メートルの微妙な距離のパッティング。しっかりコースマネジメントしても、そうしたことが必要になる状況がくるのを避けることはできない。だから、特に入念に調整しました」。だから、ほとんど思ったとおりの展開となったこの日のプレー、スコア内容に宮里美香は「納得しています」とキッパリうなずいてみせた。
大会連覇は樋口久子(4連覇)ただひとり。「今大会で連覇を狙えるのは、私だけなので、挑戦しなければならないという思いはあります。でも、それを意識し過ぎてもいけないという気持ちもあります。だから、はやる気持ちにブレーキをかけつつ、1打には集中してアグレッシブに。そしてミスショットは素直に受け入れて冷静に。自分のゴルフの完成度をコースに聞きながらプレーして結果を待つ。そう決めていたとおりに戦い続けていきます」
トップタイ発進。第2ラウンドは、もう震えることもなく、さらに落ち着いたプレーを期待できる。
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