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【宮里藍は+2の10位タイ】 |
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第1日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:G.Kobayashi /Y. Watanabe |
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出場全選手のスコアのホールバイホールを見ると、ボギーを示す△マーク、ダブルボギーを示す□マークがまるで模様のように埋まっている。まるで、これが、苦戦を強いるメジャーのコースセッティングだ、と物語っているかのようだ。攻め倦(あぐ)む。途方に暮れる。練習ラウンドでプランを立てても、思うようにいかない。我慢しきれない。ラッキーよりもアンラッキーが続くなど、ひとりひとりの心の動きをまるで△と□で表しているようだ。
第1ラウンドのイーブンパーが首位だと予想していた一人に宮里藍がいた。
「よくて1アンダーパー。最もよくても2アンダーパーだろう」という予想は、大当たりだった。
練習ラウンドを終え
た時点で、最難関のホールは、3、5、15番ホールだと囁かれていた。ホールバイホールで、その該当するホールを、縦で切り取ると、確かに△マークで、ぎっしりと埋まっているように見える。
ホールの難易度を示すこの日の平均スコアで、最も難しかった(選手の結果が悪かった)のが、3番ホール、437ヤード、パー4で、4.783。15番ホール、569ヤード、パー5では、5.726。選手たちの予想以上に難しかったのが、5番ホールよりも、むしろ18番ホールだった。
「まずまず、だと思いますが……残り4ホールでボギーが3回あったというのが、ちょっと悔やまれます」という宮里の悔みは、その難易度のツボにはまるボギーがあったことだ。特に、15、16、18番ホールでも、ボギーを叩きやすいホールで、ボギーにしてしまうということなのだ。パーが、値千金のバーディと感じるし、そこでリズムが崩れずに流れをよくするし、気持よくプレーできるし、優勝争いの渦の中に常住できるということである。
宮里藍は、第1ラウンドのティショットで5回、3番ウッドを使った。
「ここはフェアウェイでもランが出るし、ちょうど(グリーンを狙う)は残り距離が長くて7番アイアンほどですので、自分の得意クラブで距離感を合わせやすいんです。事実、3番ウッドを使ったホールでは、今日は、結果は、全部うまく行きましたし、フェアウェイも外しませんでした」
けれども、課題もあった。
「アイアンショットでつくったバーディチャンスと、アイアンショットのミスでボギーにしたホールが半分半分ありましたから、明日からは、そこを修正していきたいですね。それにバンカーショットからパーセーブしたのが1回しかなかったので、その対策も……」
上手い、上位にいつも食い込んでくる選手は、どんなに難しいセッティングでも、そのコースに対して、自分が、何が足りず、何を必要としているのかを察知できて、すぐに対処できることなのだろう。
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