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【79を叩いた宮里美香が遂に首位転落】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:G.Kobayashi /Y. Watanabe |
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昨年は第1ラウンドにトップに立ち、そのまま4日間をトップのまま走り続けて完全優勝を果たしている宮里美香。ことしも第2ラウンドまで首位だったから、昨年から通算すると日本女子オープンでは6ラウンド首位の座を守り続けてきたことになる。
第3ラウンド。ついにその座から陥落する日を迎えてしまった。深いラフと傾斜のある狭いフェアウェイ、小さなグリーン。昨日までの難しいコースに、第3ラウンドには、風というもうひとつの難敵が加わった。狙ったところに打ち出してもラフまで流されてしまう。被害は、それだけにとどまらなかった。風でグリーンが硬くなり、ラフからのショットはもちろん、フェアウェイからのショットでさえ
、なかなかグリーン上にとどまってくれない。
第3ラウンドをひと言で表すとしたら?
「わかりません。そうです、わからないゴルフをやらされた感じです」いきなり3連続ボギーのスタートとなってしまった。それで、集中力を欠いたわけではない。
「昨日までと同じように、目の前の1打に集中して、その状況で自分ができるベストを出し尽くしたつもりです。それでも、コースに受け入れてもらえなかったので、このうえ何をすればいいのかわからない状態でプレーし続けるしかありませんでした」
奪ったバーディは7番、15番の2ホールだけで、2つのダブルボギーと7つのボギー。スコアボードの数字は、ホールを追うごとにオーバーパーが増えていった。
「特にグリーンの状態が、昨日までとあまりにも変わってしまって、そのグリーンを狙うショットでどこに落とせばいいのか、転がり出てしまうことを想定してどこにはずれるのが寄せやすいのか。それも考えながらやったつもりですけど、考えていた以上にボールが跳ねたり、走ってしまったり…。パッティングもコンクリートの上でボールを転がしている感じで、タッチをつかめませんでした」
救いは、この1日を苦しんだ分だけ、難度を増したコースの情報を細かくインプットできたこと。最終ラウンドには、その情報に基づいて修正し、しのぐゴルフを復元できそうだという自分への期待が生まれていることだ。樋口久子以来の史上二人目の大会連覇へ。宮里の気持ちは首位陥落でも少しも折れてはいない。
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