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【2打差の2位タイ。李知姫は2008年大会以来の2度目Vへ】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:G.Kobayashi /Y. Watanabe |
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「とにかくボールを上げないこと」。コース入りして風を感知した李知姫は、ドライビングレンジでのショット練習のときから意図的に低い弾道を打ち出していた。低く、風の影響を最小限に防ぐための重いショット。ベテラン実力者の李には、その技術がある。
スターティングホールのティーで「2008年チャンピオンの李知姫選手です」と紹介された。胸にグッとくるものがあったという。「また勝ちたいという思いも沸いてきました」
李の技術をもってしても、この日は「いかにパーでしのぐか、ダブルボギーを叩かずにボギーにとどめるか」というゴルフを強いられた。1バーディ・5ボギー。この日74で通算8オーバーパー。踏みとど
まったというべき内容であろう。李は「今日は、苦しかった」と振り返りつつ「でも、74は、自分の中ではパープレーだと思っている」と納得のゴルフでもあった。特に15番、18番で迎えたダブルボギーのピンチをそれぞれ下り1.5メートル、横から2メートルというパットを沈めてボギーにしのいだことを、前日と同スコアながら「今日の方がいいスコアでラウンドできた」という気分にさせていた。
最終ラウンドに向けての戦略は…。「我慢比べ、サバイバルレースになるでしょうから、やっぱりダブルボギーは叩かないようにすることでしょう」そう口にする李からは、いつも以上に落ち着いた印象を受けた。怖い存在だ。
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