2011年度(第76回)日本オープンゴルフ選手権競技
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Championship Reports
競技報告
【日本一の称号を賭けた戦いがいよいよ明日開幕】
大会前 競技報告:JGA    写真:G.Kobayashi
金庚泰
松山英樹
震災復興支援グリーン・ティーチャリティー「2011年度(第76回)日本オープンゴルフ選手権競技」が明日13日、千葉県の鷹之台カンツリー倶楽部で開幕する。

愛知カントリー倶楽部で開催された昨年大会、最終ラウンドにコースレコードの64をマークして日本オープン初優勝を果たし、賞金王も獲得した金庚泰。今年は、日本ツアー、USツアー、母国韓国ツアーと3つのツアーを転戦している。ハードスケジュールの中で、体調管理も難しいところだが、今年も日本ツアーで1勝を挙げ、その実力は輝きを放っている。

元々、ショットメイクに定評のある金。日本オープン特有のセッティングには、日本アマ初優勝で出場した2005
石川遼
年大会のときに、「驚かされた」という。しかし、そのセッティングに、「プロになったら、こういう環境の中でプレーしたい、戦いたいという日本への憧れ」も持った。その憧れを持って臨んだ翌年。金は日本アマを連覇したほか、アマチュアながら韓国ツアーで2勝をあげて、「鬼」と呼ばれるほどの圧倒的な強さを見せた。そして臨んだ2度目の日本オープン。第2ラウンドを終えて、上位につける躍進を見せたが、後半にスコアを崩し、32位タイ。この悔しさが、「いつかプロとして、日本オープン挑戦する」というモチベーションを生んだ。そして迎えた昨年大会。

圧倒的な強さの金は、早くも日本オープン優勝という一つの目標を達成した。大会連覇がかかる本年。「日本オープンのセッティングは難しいけれど、大好き。日本オープンを経験したお蔭で、世界のメジャー大会に出場してもコースへの戸惑いを感じなくなった。この1年で自分がどれだけ成長できたのか、日本オープンで教えてもらおうと思っている」と史上6人目の大会連覇という記録よりも、挑戦者としての立場を強調する。今年の舞台となる鷹之台カンツリー倶楽部は、2000年大会で尾崎直道が史上5人目の大会連覇を成し遂げた地。歴史は繰り返されるのだろうか。

一方、昨年、優勝の金と同組でプレーした石川遼。過去日本オープンでは2位が2回と相性がいい。トレーニングで増した筋力とスウィングのマッチングに苦労してきたが、先週から調子は上向き。

今日の練習ラウンドでも後半の9ホールをプレーし、「ほぼ最高」という状態まで自分の調子を取り戻してきた。「これ以上良くなっていくのもあるだろうけれど、いい調整が出来ている」と日本オープン初優勝に自信をのぞかせる。こだわり続けてきた攻めるゴルフは、初めて2位入賞を果たした2008年大会から貫いている。「日本オープンみたいなセッティングのときに、飛ばなくてショットが正確な選手が有利というのは、現代のゴルフに当てはまるのか…自分は2008年のときからティーショットをドライバーで打つことを貫いてきて、自分なりにやれるという自信もつけてきた。平均290ヤードの選手たちの中で、もっと飛ばそうと思っている人がどれだけいるのか?日本では充分に戦えるけれど、それに満足をしないで練習してきて、ドライバーをテーマに1ヤードでも前にという姿勢を貫けていることは、いいことだと思う」と、世界を目標にする石川らしいコメント。

日本オープン初優勝には、「10アンダーパーはいかないと思う。アンダーパーが何人残るか…1日4から5個のボギーは仕方がないと思っているし、14ホール中12ホールでドライバーを使って、7、8回フェアウェイを外しても半分パーセーブが出来れば良い。ボギーが多くてもパープレーがノルマ」と自分の攻めのプレースタイルとピンチになってもパーセーブを続ける忍耐力が必要と話した。

石川世代とも言えるであろう10代後半から20代前半の選手たち。アマチュアでも、石川世代の台頭が著しいが、その最先端にいるのが松山英樹。昨年のアジアアマチュア選手権優勝の勢いをかって、翌週の日本オープンで3位入賞でローアマチュアを獲得。今年のマスターズでは、日本選手初のローアマチュアを獲得し、日本アマでメダリスト。夏の日本学生で先輩の藤本佳則をプレーオフの末に下して優勝。ユニバーシアードで個人・団体の金メダルを獲得。さらにはシンガポールで行われたアジアアマチュア選手権で大会初の連覇を成し遂げ、いち早く来年のマスターズ出場権を獲得した。

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの松山。しかし、松山は日本選手初の快挙を達成しても、学生チャンピオンとなっても、驕ることはない。周囲の期待もかかるけれどという質問にも、「周りの方も自分をそんな風に見ていないので大丈夫。去年より注目されるとは思うけれど、去年より良い成績を残せればいいので、一生懸命やっていきたい」と泰然自若だ。昨年の愛知CCより「はるかに難しい気がする。去年よりラフがきつくて、フェアウェイを外すとボギーになってしまう」と警戒心を強めるが、「調子も悪いわけじゃない。曲がっているけれど調整できる範囲」とこれまでの実績からくる自信が感じられる。他のアマチュアから目標とされる選手への成長した松山は、ローアマチュアを奪ってやろうという追われる立場になったが、「ローアマチュアという結果を守りたいという意識はない。獲れれば嬉しいけれど、プロの中で自分がどれだけの位置にいるのかを知りたい。トップ10に入ったとしても、自分より上の順位にアマチュアがいれば仕方ないですし…ローアマチュアに特にこだわりはない」と、最後まで松山らしいコメントを残した。

第76回日本オープンゴルフ選手権競技は13日、7時にティーオフされる。

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