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【目が離せないローアマチュア争い。松山と藤本が上位につける】 |
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第1日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:G.Kobayashi /Y. Watanabe |
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ついこの間のアジアアマ選手権を連覇して、早々と来年度のマスターズ出場の権利を得たアマチュアの松山英樹。その「いままでにない重圧」に打ち勝って、今年の日本オープンにやってきた。
練習ラウンドでは「(コースは)昨年よりもはるかに難しい気がします。ラフもきつくてフェアウエイを外すとボギーになっちゃうので、フェアウェイキープが大事だなと思いました。(調子は)そんなに滅茶苦茶悪いわけじゃないです。曲がっているけど、調整できる範囲なので……。目標は、プロ選手の中で自分がどれくらい(のレベル)にいるかを知りたいです。もちろん、昨年よりもいい成績を残せればいいですけど、まずは予選通過を目指してやっていき
たい」とコメントしていた。
第1ラウンド、松山は4番パー5でバーディ。続く5番パー4でボギー。8番でもボギーの1オーバーパーでターンした。さらに10番ホールでもボギーとし、14番、パー5でバーディを取り返して1オーバーパーでフィニッシュした。
松山が練習日ラウンドでイメージしていた通りの難しさだったという。「全部、想定内ですね。でも想定外は、自分の下手さです」と、口を真一文字にして自分に言い聞かせるように語っていた。
「前半は、ショットはよかったけれど、パッティングのライン読みが合わなくて、午後は、ショットが乱れて苦しかったけれど、途中、いいパットが入ったので少し楽になりました」
総合点では、自分がもっと上手なゴルフができないと駄目だということで「下手さ加減が想定外」だと言うのである。「もうちょっと考えてゴルフをしなければいけないと思います。クラブ選びとか、風の向きなど、しっかりと打つ前に考えていきたい」
今年、アマチュア選手としてマスターズに初出場し、見事にローアマチュアを獲得した。その「鳥肌が立つほどの感激とプレッシャー」を、もう一度、味わいたいという溢れる気持ちで再びチャレンジした今年のアジアアマチュア選手権。ここで味わった重圧も、また松山にとっては初めての経験だった。その度重なる重圧を乗り越えた選手である。その意味でも、今大会の注目選手の一人として大勢のギャラリーの声援を浴びていた。
「(今日のゲームは)内容から考えると納得していません。こんなに疲れる(ゲーム)とは思わなかったです」
アマチュア選手の1位、つまりローアマチュアの戦いの行方も第1ラウンドから面白くなっている。松山と同じ東北福祉大の4年生、藤本佳則が1アンダーパーで総合順位が9位タイグループ。1打差のイーブンパーで、台湾の洪健堯と古田幸希。
「来年(の日本オープンは、プロ選手として)ここで戦うというのが目標なので、プロとアマでは見られ方も違ってくるし、アンダーパーで回ってくるというのが当たり前の世界。アマチュアとして出場させていただいていますが、(気持ちは)プロとしてどこまで戦っていけるのかを目標に置いてプレーしています」と語るのは、藤本だ。大学4年生。最後のアマチュア選手としての日本オープンのローアマチュアにかける気持ちは、強い。
松山を始めとするアマチュア選手たちの熾烈な戦いも、今年は、眼を離せない。
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