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【12番のイーグルで2位タイ発進を決めた手嶋】 |
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第1日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:G.Kobayashi /Y. Watanabe |
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切羽詰まるという言葉は、いまの手嶋多一に見事に当てはまってしまう。
それは今季不振で、現在賞金ランキングが94位。賞金シード枠上位70位におぼつかない成績だからだ。
「滅茶苦茶焦っていますよ。顔には出さないけれど、43歳になって、シードという(ハードルを)毎年クリアするのを目標にしているので、これ(今大会)入れて残り6試合ですか……ひとつでも上位にいくんだ、というプレーですね。優勝とかよりも、まずは4日間ちゃんと気持ちを切れずにプレーしたいです」
実は、先週のキヤノン・オープンの第1ラウンドのスコアは、80だった。「ぶっちぎりでビリ……で、今日は2位タイ? 先週久しぶりに80
打って、気持ちがガクッと来てたので、今週は諦めないでやろうと思っていました」
そんな手嶋に最高の良薬があった。出だしの1番からボギー。5番でもボギー。ようやくバーディが来たのは9番だった。そのバーディが10番にもやってきた。さらに12番ホール、361ヤード、パー4。
ドライバーを放ち、2打目は、残り95ヤードだった。ピッチングサンドを取り出して放ったショットが、直接カップに入った。イーグルである。
「練習ラウンドでは刻んだけれど、今日は思い切って振ろうと思って打ったら、フェアウェイ。さらにセカンドも打った感じが良かったので、あ、ピンに寄っているかなとは思ったけれど、まさか入るとは思いませんでした。あとは、耐え耐えです」
手嶋にとって、いや他の選手でも、このコースでのイーグルは、まさに値千金の良薬である。この良薬が、彼のゴルフの流れを、いい方向に向けてくれれば……と、祈りたい
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