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【2日間で11個のバーディを奪っている河瀬が通算-4で2位に浮上】 |
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第2日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:G.Kobayashi /Y. Watanabe |
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第2ラウンドで2位に浮上した河瀬賢史(ひろふみ)は、この2日間で11バーディを獲っている。誰もが攻めあぐむコースセッティングで2日間11というバーディ数は、トップ5以内に入る。
「うーん。なんででしょうねぇ。難しいコースなんですけど、相性がいいんですよ。このコースと僕の相性が、かなりいいな、と練習日に感じたんです」と、まるで人ごとのように、自分の好スコアを分析した。
河瀬の今季の成績は、あまりよくない。これまで14試合に出場して賞金を稼げたのは、6試合しかない。だから「現在、賞金ランキング76位なのですが、ひとつでも上に行きたいという気持ちだけで戦っていました。自分のゴルフスタイル
を崩さずにやれば……」なんとかなる、という気持ちがある。
河瀬は、日大出身。10月28日で31歳になる。藤田寛之選手が憧れという彼は、折りにつけ藤田のアドバイスを仰いでいる。「東海クラシックで、自分は試合に出れなかったけれど、練習場で練習していたら藤田さんから、いい感じだね、と言われて、その頃から調子が少しずつ上向きになってきたんです」
今季も前半戦では、ショットに悩んでいた。「練習しても練習しても、何も発見出来ないで終わるのが普通なんです。何かがつかめないと、それは練習した成果にならない。それを東海クラシックのときに、発見できたのがバランスよく振るということでした」
アプローチでも「藤田さんから、パッティングの延長と考えたら? と言われて、あ、こうすればいいのか、というヒントが掴めたのが大きかったと思います。そうなると、道筋がみえてきて、じゃあ、こうしたらどう、こうすれば、と、好転してきたんです」
通算4アンダーパー。首位のN・ベーシックとは1打差。
「天気予報では、明日は雨ですし、ホールロケーションも厳しくなるだろうし、まだまだ手応えなんて状態ではないですね。あと2日間。特に明日、雨が降れば、コースは怪物になるだろうし……」
それでも、2日間で11個のバーディ数は、際立っている。河瀬は、集中すると余計な物が何も見えなくなるタイプだと言った。「第1ラウンドのハーフターンのときに、藤田さんやキャディの梅田さんが、僕に熱い視線を送ってくれていたのに、まったく気付きませんでした。ほんと、なにも見えなくなって入り込んじゃうんですよ(笑)」
その集中力が、あと2日間うまく使えれば……と、河瀬は、このビッグチャンスを見据えていた。
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