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【手嶋多一は10年ぶりの優勝にあと一歩とどかず】 |
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第4日
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競技報告:JGA 写真:G.Kobayashi / Y.Watanabe |
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昨年から開幕前日に開催されているチャンピオンズディナー。その席では、出席の歴代優勝者の中から翌年のディナーの幹事が指名される。ディナー閉幕の直前、今年幹事を務めた深堀圭一郎から、来年の幹事について話が出た。深堀が「自分を幹事に指名してくれた中嶋さんに意趣返しとしたいところですが…やっぱり、手嶋さんにお願いしようか…でも、手嶋さんから今年調子が悪いし、来年の日本オープン出場の資格も難しいから沖縄までの旅費負担が大変だから・・・」と話すと、出席者から笑いがこぼれた。2001年大会優勝の手嶋多一は、過去10年間の歴代優勝者に与えられる日本オープン出場資格は、今年が最後だったのだ。
その言葉に発
奮したわけではないだろうが、今週の手嶋は全盛期を思わせるショットとパットで第1ラウンドに2位と好発進を決めると、翌日、翌々日も堅実なプレーで最終ラウンドを首位と2打差の2位タイで迎えることとなった。10年ぶりの優勝に向けた勝負のラウンド。手嶋は1番ホールでバーディを奪い好スタートを切ったが、昨日まで決まっていたパットがチャンスで決められない。7番でボギーを叩くと、後半16、18番でもパーセーブできず、この日2つスコアを落として通算1オーバーパーの5位タイに終わった。
「残念無念」という手嶋だが、「4日間良い順位でゴルフが出来たから嬉しいですね」とその表情は充実感に満ちていた。手嶋にとっては、今日どうしても勝ちたい理由もあった。「今日、優勝ができればバースデー優勝。なりたかったけどね」10年ぶりの美酒がさらに美味しく感じられる誕生日優勝はならなかったが、5位タイの資格で来年の日本オープン出場資格を獲得した。来年のチャンピオンズディナーで、深堀になんて言葉をかけるのだろう。
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