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【プレーオフで惜敗の久保谷は「声援に応えられず申し訳ない」】 |
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第4日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:G.Kobayashi / Y.Watanabe |
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サンデーバックナインで、一気に首位グループに浮上したのが久保谷健一だった。
激闘でしたね、という記者たちの質問に「いやー、激闘じゃないですねー。向こうは勝ちに来ていたから。僕は、どれだけ耐えられるか、でした」と久保谷らしい解説をした。
3番でボギー。続く、4、5番で連続バーディ。さらに11番でボギーとしたものの12番でバーディ。久保谷の言葉通り、残り13ホールは、耐えて耐えてのパープレーだった。「これだけ耐え耐えで2週間(先週のキヤノンオープンは、優勝)やってきたので、ボギーを打たないように、パーで上がるぞって気持ちがあったのは、成長したかも……」
でも……と久保谷は言った。「で
も、ギャラリーの大きな声援に応えられなくて、申し訳けない気持ちでいっぱいです。魅せてあげたかったなぁ。2年前くらいの球が打てていたら……」
久保谷は「気持ちよく振ると、ボールが左に曲がる」という悩みをいま抱えていた。だから、どうしても合わせに行く。気持よく振れない。「なんか、(スイングの調子が)狂っているから、1ヶ月や2ヶ月では治らないから、最初から立て直しです」と言う。だましだましのドライバーショットを、ようやく18ホール終えた。「終盤、15、16、17番あたりで、長い距離のパットもうまくいってくれたので、それが大きかったですね。ショットがもう少しまともになれば、いけるという感触も掴めたのも自信につながりました」
裵相文とのプレーオフでは「キャディと、18ホール終えたところで、これで2度とドライバーを打たなくていいな、って、話していたら、プレーオフでもう1回でしょう」そのときに、不安が的中した。左に引っ掛けてしまったのだ。「彼は、ドライバーがフェアウェイに行っていて、完璧だった。褒めたいし、こういう人間が勝つべきなんだって……」
それでも41歳の久保谷にとって、この日本オープンでの優勝争いは、大きな収穫だったに違いない。
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