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| | | | 日本女子オープンは、(財)上月スポーツ・ 教育財団の助成を受けています。 |
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【3打差4位タイにつける上原彩子は2003年大会の雪辱を期す】 |
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第2日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Yoshitaka Watanabe |
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上原彩子にとって、忘れられない悔しい思い出がある。
それは2003年の日本女子オープンだった。3日目を終えて通算2アンダーパーで優勝争いの渦の中にいた。首位を走る服部道子とは1打差で最終ラウンドを迎えたのだ。そして、女子オープン初優勝がかかった最終ラウンドに上原は74と崩れ通算イーブンパー、服部も74で1打差が変わらず、さらに李知姫が72であがり通算1アンダーパーで服部と並んだ。勝敗の行方は、服部と李のプレーオフ……。
1打足りずに、上原は3位タイと涙を飲んだ。
思い起こせば「あのときの悔しさが忘れられなくて、どうしても日本女子オープンのタイトルを獲りたい」という執着心が出た。それが年々
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増して、昨年は「日常生活もなにもかも、女子オープンのタイトルを獲るために変える」という強い気持ちになっていた。
2010年大会も最後まで優勝争いを演じて5位タイになっている。
だから今年の大会でも「春と夏のはじめに、このコースでラウンドしました」と準備万端を期していた。ところが、今年の夏場、上原の両手首が痛みだし、トーナメント出場もおぼつかなくなった。「原因は、よくわからないのですが、ともかくクラブも握れなくなるほどの痛みで……」練習すら断念する時期もあったという。
ようやく治療が進みテーピングを施してクラブも握れるようになり、ショット練習、トーナメント出場にこぎつけた。
「それが、今週は、その痛みも全然感じないんですよ」と言う。
どの選手も昨日(第1ラウンド)と比較して、この日の強風に悩まされた18ホール……。でも、上原に聞くと「うーん、(昨日よりも)若干強かったかなぁ」と答えた。
昨日の気象データによると風速が5メートル、そして今日の風速は、なんと倍近い9メートルだったのだ。それでも「若干……」と言い切った。それは彼女のゴルフが「うまく(風に)対応できた」からなのであろう。
上原は、この11月から始まる米ツアーのQTに挑戦する。
「本当なら、日本のメジャータイトルを獲ってからという気持ちで、ずっといたのですけど……それを待っていても(年齢的にも)そういうことを言っていられないですから。昔から海外志向は強かったので、あとで後悔したくないですからね」と言い切った。
彼女の意思は固い。その強さが、今日のゴルフにも表れている。
「(風に惑わされずに)とりあえず、決めたことをやりきろう!」
今年こそ……とう想いが、残り2ラウンド、36ホールで、どんなゴルフを見せてくれるのだろうか。
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