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【スウィング改造の成果がもたらした木戸愛のトップタイ】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi / Yoshitaka Watanabe |
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フォン・シャンシャンと最終組での2サムプレー。木戸愛は、飛距離でもショット精度でも全米女子プロ覇者に負けていなかった。今シーズン、木戸には取り組んできたことがある。
「下半身の動きを抑えて、暴れないスイングに改造してきました。上半身のターンを以前よりも強調するようにしました」。
自分の感覚では、以前よりも「静かな動きになった」実感があるという。それでいて、飛距離は10ヤード伸び、アイアンでのショットコントロール幅が広がった。
そのスウィング、ショットが、いま好調であるという自信を生んでいる。第3ラウンドに、象徴的なシーンがあった。14番(パー3)でのできごとだった。この日はピンまで191
ヤードの池越えホールだ。ここまで2バーディ・2ボギーで通算イーブンパーの単独トップに立っていた。4番ユーティリティーのショット。イメージはできていた。「フルスウィングしたら大きい。スリークォーターぐらいに抑えてピン左に乗せる」。そのつもりで打ったショットは、わずかにタイミングが早くなって体が浮き上がり、池に飛び込んでいった。第3打。木戸は、迷わずに、同じところからのショットを選択した。池の手前にドロップする方法もあったが、ラフが深いのと、まだ最初のいいイメージが残っていることで、ティーインググラウンドからのショットを選択したのだった。
このショットがピンに一直線に飛んでいき、2メートルについた。このパットを沈めてダブルボギーになる危険性もあった状況をボギーでしのげた。木戸はガッツポーズを見せた。同じショットを2度続けてミスはしない。というより、自分のリズムで打てれば好結果が待っているという楽しみを持ってプレーできている。
第3ラウンド。木戸はテーマを持っていた。「じっくりやろう」である。1、3番でボギーが先行したが、5番のピンチを3メートルの下りパットを沈めてパーセーブしたことで、ペースを折り戻した。続く6番(パー5)ではピンまで118ヤードを9番アイアンのコントロールショットでバーディチャンスにつけ、この下り3メートルのパットも決めた。
首位タイ。明日の最終ラウンドも最終組でフォン・シャンシャンとの2サムプレーとなる。ビッグタイトルがチラついてくる。この点について木戸の話が面白い。
「正直にいうと、そういうこと(優勝)は、この試合では意識していませんでした。それより、改造したスウィングや全英女子オープンで勉強したことが、どれだけ身についているのか。それを試し、確認するのに絶好の条件がそろっているので、そのことを楽しみにしていました」。
一歩一歩…。木戸は、自分に言い聞かせている。「本当はすぐウサギになりたがる性格なんです。でも、桃子さん(上田桃子)からもいわれました。“カメでいきなさい”って。だから、あしたも、じっくりをテーマに自分のゴルフをしたいと思います」。
難しい条件で、試し、試される。木戸は、それを誰よりも楽しんでいるように見える。
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