2012年度(第77回)日本オープンゴルフ選手権競技
競技会トップ コース紹介 歴史・過去の大会 オープンへの道のり ギャラリー 協賛・役員 JGA HOME
sponsors
競技会トップ
フルリーダーボード
ホールバイホール
ホールサマリー
ホールロケーション
組合せ・スタート時刻
気象状況
競技報告
出場選手
競技概要
観戦案内
TV放映
フォトギャラリー
大会のみどころ
主な記録
本選競技日程
JGA HOME
NHKで全国生中継予定
沖縄実行委員会
NHKニュース&スポーツ・大会動画配信
(財)上月スポーツ・教育財団
日本オープンは、(財)上月スポーツ・教育
財団の助成を受けています。
Championship Reports
競技報告
【宮里優作は青色のイメージで集中】
第3日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Gary Kobayashi
宮里優作は、風の強さや方向などに「色をつけて」いるのだと言う。
米ツアーでは、よくメンタルトレーナーがいて「ビジュアライズ」「ビジュアライゼーション」を選手にイメージさせている。要するに、普段では見えないものを見えるようにするトレーニングである。それもかなり具体的で、練習ラウンドの1場面で、ピンを狙うショットのときに、グリーンまわりのギャラリーもイメージさせ、どんな服を着ているのかも含めてビジュアライズさせて、そのピンの左側の赤いセーターのギャラリーがターゲット……という具合にイメージさせることもある。
宮里の風の色は「時には、青だったり、黄色だったり……」と色彩をつけているのだ。

「今日は、全体的に青でしたね(笑)。え? 赤のイメージですか? 赤は、興奮するので、イメージ色に入れていません(笑)」
青は、集中力が増す色だと聞いたことがある。野球で、投手が捕手に投球するときに、ミットの色をいくつか用意して、構えたところに投げやすい色、投げられる色の代表が、やはり青だった。集中力が増す色らしい。
話がそれたけれど、この日の宮里は、時折吹き荒れる突風もふくめて、青色の風景をイメージしてプレーした。
「(色を付けていないと)その風で(弾道や風景の)イメージが消されるので、風を色で感じて、意落ち着く色を想像してプレーしました」
そのトレーニングは、妹の宮里藍選手のメンタルコーチ、ピア&リンの教えを口伝されたものだ。
「今年からです。オフに藍ちゃんのことろへ行って、色々教えてもらったんですよ」。
ともすると完璧主義者の優作は、自分自身でプレー中でもダメ出ししすぎて自滅というケースが多かった。努力や練習量を増やせば増やすほど、悩みも発想も内側に篭ってしまう。内燃しすぎて、それをうまく吐き出せない(表現できない)でいたところがあった。
この2年ほど、そこにも変化が表れた。
自分のプレーを表現することができてきたのだ。
この日、一緒に回ったのは中嶋常幸だった。
「ありがたいですね。ほんとに感慨深い感じで日本オープンを中嶋さんと一緒に回れるなんて……」
それは、宮里がまだ学生時代に、感じ取ったプロの世界を、ふと思い出させるものだったという。

この日、前半で1バーディ・2ボギーの37。後半に入って、ずっとパープレーを続けて、15番でボギー、そして16番でナイスバーディを獲って35。1オーバーパー。通算6オーバーパーで首位と3打差の2位タイで最終ラウンドを迎えることになった。
「今回はキャディ(杉澤伸章)と、とにかくのめり込まないように、自分を外側から見てる感じでやろうと一緒に話し合ったんです」。
ところで、風のイメージの青色……それは、集中力を増す以外に「沖縄の海の色が落ち着くので……ゴルフは、静寂の中から物事が始まると思っていますから……」
その地元・沖縄の海を背景に、優勝カップを掲げている宮里優作の姿が、見たい。

その他の記事はこちら
戻る
ホームJGAとは競技ナショナルチーム規則・用具ハンディキャップジュニアリンクサイトマップ個人情報保護このサイトについて利用規約