2013年度(第46回)日本女子オープンゴルフ選手権競技
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Championship Reports
競技報告
【一時は単独トップに立った菊地絵理香は終盤の連続ボギーで2位タイに終わる】
第4日 競技報告:塩原義雄    写真:G.Kobayashi / Y.Watanabe
最終組での宮里美香との直接対決。菊地絵理香はスタートの4打差で考えていた。「逆転なんて意識しないで、パープレーに戻すことに集中しよう」と…。3日まで通算2オーバーパーだったから、最終ラウンドの目標スコアは70だった。
そんな菊地の思いとは裏腹に、トーナメントリーダーの宮里美香が、リズムを崩し、ボギーを連発して「向こうから近づいてきた」(菊地)。
アウトの9ホールを終えたところで、スタートの4打差は2打差に。さらに14番では菊地のバーディに対して宮里はボギーにして、ついに両者はトップタイに。さらにさらに、続く15番でまた宮里がグリーン右手前のラフからのアプローチショットを大きくショートさせて
ボギーを叩く。パーオンしていた菊地は手堅く2パットにまとめるパーで、この時点でついに逆転しての単独トップに立ってしまった。
実は、この思いもかけなかった展開に、一番驚き、それを境に自分のペースを失っていったのが菊地だった。「単独トップといっても1打差ですから、守りのゴルフはするまいと思いました」。それが、16、17番でのファーストパットを大きくオーバーさせての連続3パットを招くことにつながる。本人は「ショートさせるのだけはイヤだったから、オーバーさせたのは仕方がない」と懸命に自らに言い聞かせていたが、実際は、ストロークが小さくなり、インパクトでいわゆるパンチが入ってしまう現象だった。緊張から手の微妙な感覚が削がれていった結果である。

連続3パットによって、単独トップから宮里に再逆転され、先に通算1オーバーパーでホールアウトしていた佐伯三貴にも1打のリードを許した格好で迎えた最終18番(パー5)ホール。第3打をピン左1メートルにつけた。宮里は奥のカラー近くまでオーバーさせていた。宮里がパーに終わり、菊地がバーディパットを決めれば…3選手によるプレーオフになるところだったが、最後の最後で宮里がクラッチパットを決めた。この瞬間に優勝は決まってしまった。
「仕方ないか。あとは、自分のパットを決めて、締めくくろう」。
一瞬のうちに気持ちを切り替えて、2位タイとなるバーディパットを沈めた。そのとき宮里は、涙をぬぐっていた。菊地が涙を見せたのは、クラブハウスに戻り、インタビューに答えてからだった。仲のよい吉田弓美子に「よく頑張った!」と声を掛けられたときである。菊地はこらえきれずに吉田の肩に顔を埋めて泣きじゃくった。こらえてきたものが、こみあげてきたのだろう。そして、しばらくして「やっぱり、口惜しいし、自分が情けない」と、本音をもらした。

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