2013年度(第46回)日本女子オープンゴルフ選手権競技
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大会のみどころ 2020未来へ!ナショナルチームの飛躍
未来へ! 選手たちが飛翔する。
いま、日本の女子プロゴルファーとして活躍している選手の多くは、JGAナショナルチームの卒業生だ。
1984年の世界アマチュアゴルフチーム選手権で日本代表優勝を機に、ゴルフを通じての国際親善と日本ゴルフ界の発展に寄与する人材を育成するためにJGAナショナルチームが発足した。男子では松山英樹、片山晋呉、池田勇太。女子では、宮里藍、横峯さくら、有村智恵、宮里美香など世界を舞台に活躍する選手もいる。日本の女子プロ界に旋風を巻き起こしている注目選手が、この卒業生だ。さらに現在アマチュア選手として活躍しているナショナルチームの選手が、未来へと引き継がれている。
2020年の東京を目指して、彼女たちの飛翔に期待したい。
2007年クィーンシリキットカップ選手団
右から藤本麻子、森田理香子、宮里美香
過去の主なナショナルチームメンバー
比嘉真美子/堀奈津佳/香妻琴乃/渡邉彩香/酒井美紀/藤本麻子/宮里美香/森田理香子/大城さつき/斉藤愛璃/櫻井有希/服部真夕/若林舞衣子/有村智恵/一ノ瀬優希/佐伯三貴/原江里菜/吉田弓美子/諸見里しのぶ/青山加織/井芹美保子/宮里藍/横峯さくら/上原彩子/北田瑠衣/古閑美保/下村真由美/大山志保/東尾理子/米山みどり/服部道子/福嶋晃子
 
スーパールーキー比嘉真美子
ナショナルチーム卒業生として、本選手権で最初に注目されるべきは比嘉真美子であろう。日本女子アマチュアゴルフ選手権がマッチプレー形式に変更されてから初の連覇の偉業を達成してプロ転向したのが昨年のこと。
今シーズンはプロフェッショナルとして開幕からフル参戦しているツアールーキーである。第5戦のヤマハレディースで最終ラウンドに12位タイからのスタートで逆転したのがプロ初優勝。さらに第13戦のリゾートトラストレディスでは首位タイで迎えた最終ラウンド、リードを守り切って2勝目を挙げた。追い上げと逃げ切り。どちらのパターンでも自分の流れをつかんだときには、いかんなく強さを発揮する。
連覇のかかった2012年日本女子アマチュアゴルフ選手権で会場入りしたときから「勝ちます。今の自分には、自信しかありません」と堂々宣言して、言葉どおりの結果を残したことは、良く知られたエピソードだ。
 
プロ転向すると、今度は「賞金女王の座を射止めてUSLPGAツアーに挑戦し、世界に戦いの場を広げていきたい。オリンピックにも日本代表として出場したい」と、青写真を広げて見せた。有言実行。スーパールーキーのモットーとしているところだ。ツアー屈指の飛距離を武器にした攻撃的ゴルフは、ギャラリーも楽しませてくれる。
大ブレークした堀奈津佳
堀琴音との姉妹対決が楽しみ
比嘉よりも1学年上で、先にプロ転向していたのが堀奈津佳。ルーキーイヤーだった昨年はステップアップツアーで2勝してレギュラーツアーへの足場を固め、今シーズン一気にブレークした。アクサレディスでプロ初優勝。比嘉の初優勝の1週前であった。さらにアース・モンダミンカップで2勝目と、複数回優勝も果たしている。堀は、ナショナルチームでも比嘉の1年先輩で、チームメンバーとしてともに国際競技でも活躍した。ステディーなプレースタイルと巧みなパッティングで安定したゴルフを身上としている。獲得賞金でも、両選手は接近しており、どちらが上位にいくのかにも注目したい。
本選手権、堀には、もうひとつの対決が待っている。実は、妹の琴音がアマチュアとして出場する。琴音は、現在ナショナルチームの一員で、日本ジュニアゴルフ選手権競技の15-17歳の部の優勝者だ。トップで最終ラウンドを迎えることになった妹を、姉はCAT Ladiesの会場であった箱根から短いメールで激励した。中味は「びびるな」と、ほんのひとこと。妹は「何を言っているの?」と軽く受け止めていたというが、いざ最終ラウンドを迎えて序盤に、姉の言っていた意味が重くのしかかってくる展開となり「このことか…」と、短いメールを思い返して冷静さを取り戻し勝ち切った。ホールアウト後、今度は妹が姉にメールした。こちらも短く「勝ったよ」。
そんな姉妹が、日本女子オープンでは同じ舞台に立つ。
佐伯三貴 吉田弓美子 森田理香子
ナショナルチームOGたちの賞金女王争い
「あなたの今の力なら、常に優勝を意識して戦える。賞金女王を目標にしてプレーしなさい」
師匠の岡本綾子にそう言って送り出された今シーズンの舞台。森田理香子は、開幕と同時にダッシュした。開幕戦のダイキンオーキッドを制したあとも3位、2位、3位タイ、6位タイと優勝争いを演じ続けた森田は、中京テレビ・ブリヂストンオープン、サントリーレディスでも優勝して賞金女王の座へ独走していた。前半で3勝。圧倒的な強さであった。夏場を迎えて体調を崩し、足踏み状態が続く中で追い上げてきたのは吉田弓美子と佐伯三貴であった。この3選手は、前半戦でそろって複数回優勝を果たしている。しかも、ナショナルチームの卒業生という共通点もある。2006年には、チームメンバーとしてこの3選手が名前をつらねていた。学年では、大学生だった佐伯が年長だった。吉田は有村智恵と同学年で、その2年下が森田理香子で、同期に宮里美香もいる。
ナショナルチームOGによる賞金女王争い、そして日本女子オープンの優勝争い。この3選手は、どちらのステージでも主役を張ることだろう。
2013年ナショナルチームメンバーのローアマチュア争い
日本女子オープンゴルフ選手権には、現在ナショナルチームメンバーとして活躍している選手も出場する。
ことしの日本女子アマチュアゴルフ選手権優勝者の森田遙、ランナーアップの松原由美、さらに7月のネイバーズトロフィーチーム選手権で強敵・韓国を一蹴して2007年大会以来の優勝を果たす原動力となった柏原明日架らの強豪がローアマチュアを競い合う。ちなみに、ネイバーズトロフィーでは柏原が個人でもトップで、このときのチームメンバーは、ここに登場した3選手と、堀琴音の4人であった。柏原と堀が高校3年生、森田が2年生、松原は中学3年生で今年の全米女子アマで大会史上最少ストロークタイのスコアでメダリストも獲得している。同トロフィーのチームキャプテンに「このメンバーで負けるはずがない」と言わせた実力者たちである。日本アマチュアゴルフランキングでもこの4人がトップ4を形成している。
2020年東京オリンピックでは、この世代が日本チーム を組むことになるだろう。日本女子オープンでは、そうした視線からもアマチュア・トップクラスの戦いぶりに注目していただきたい。
宮里美香・宮里藍
 
ナショナルチームから世界に羽ばたいた二人の宮里
JGAナショナルチームの制度が誕生したのは1985年。前年の世界アマチュアゴルフチーム選手権(香港大会)で日本男子チームが優勝したのを機に「世界で活躍できるアマチュアゴルファーを育成しよう」という趣旨で発足した。発足時は、男女それぞれ14選手がメンバーに選ばれた。初期のチームには服部道子や橋本愛子、平瀬真由美らの名前がある。しかし、ナショナルチームの存在を世に知らしめたのは宮里藍だった。2001年、東北高校1年生だった宮里は同学年の横峯さくらとともにチームメンバーに選ばれ、国内ばかりでなく国際競技でも活躍した。そして、アマチュアとして出場した女子ツアーのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで優勝、プロ転向後は日本女子オープンの優勝をはじめ、いきなりツアーの主役となり、女子ツアー人気を一気に高めていった。さらに、主戦場をUSLPGAツアーへと切り替えて世界へ飛翔していった。宮里美香は、その後を追うようにして日本女子ツアーをスキップしていきなりUSLPGAツアー参戦を果たしていった。本選手権では、両選手とも2度目の優勝を目指す。
 
まだまだいるナショナルチーム卒業生
日本女子ツアーには、実に多くのナショナルチーム卒業生がいる。ツアーは、そんな彼女らを中心に回っているといっても、もはや大袈裟ではあるまい。横峯さくらは、宮里藍と 同期だ。今シーズンは前半のサイバーエージェントレディスで早々と1勝し、スロースターターを返上したが、その後足踏みしている。安定感はピカ一といっていい。連続予選突破の記録も更新し、平均ストロークでは、賞金トップの森田理香子をしのいでいる。今シーズン2勝目、さらに3勝目をいつあげてもおかしくないポテンシャルの高さは健在である。北田瑠衣、上原彩子は、ナショナルチームでは宮里藍や横峯の先輩で、さらにそれ以前には大山志保も在籍していた。ライバルとしてしのぎを削り合い、国際競技に日本代表として出場して世界各国のトッププレーヤーと競い合ったことが、世界を舞台に活躍するという明確な自覚を生んだ。その効果を口にする卒業生が多い。
今大会には、夏場から調子を上げてきたアン・ソンジュや昨年の賞金女王・全美貞、日本女子プロゴルフ選手権を制したイ・ボミ、世界のメジャータイトルホルダーである申ジエらをはじめとする韓国勢も日本のナショナルオープン競技のタイトル奪取に照準を合わせて出場してくる。実は、韓国勢も同国ナショナルチームのメンバーとして日本のナショナルチームのメンバーとアマチュア時代から競い合ってきた経験者が多い。今大会でも熱闘を期待したい。
 
横峯さくら 北田瑠衣 上原彩子
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