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【いよいよ明日開幕】 |
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大会前
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競技報告:JGA 写真:G.Kobayashi / Y.Watanabe |
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震災復興支援グリーン・ティー・チャリティー「2013年度(第78回)日本オープンゴルフ選手権」が明日17日、茨城県の茨城ゴルフ倶楽部・東コースで開幕する。
16日の指定練習日は「10年に1度」と言われる台風26号が関東地方に接近し、早朝から強風雨に見舞われた。午前9時過ぎに台風が通過すると、茨城ゴルフ倶楽部コース管理課の方々などの懸命の復旧作業により、10時30分には練習場がオープン。天候の回復を見て、出場選手も続々とコースに姿を現し、明日の第1ラウンドに向けて最終調整に励んだ。
コカ・コーラ東海クラシックで5年ぶりとなるプロ入り通算27勝目をあげて復活を遂げた片山晋呉は、自身は「復活では
なく、新生・片山の誕生」と、燃え尽き症候群から抜け出し、新たな片山象を作り上げてきた。正確なショットと冷静なコースマネジメントに加え、ドライビングディスタンスも自身最後の賞金王に輝いた2008年当時よりも約8ヤード伸び、片山の言葉通りの進化を遂げている。日本オープンは2005年大会、2008年大会の2度制しているものの、2009年以降はトップ10入りを逃し、昨年大会ではカットと厳しい結果が続いている。ナショナルオープンの重みを知る選手なだけに、ここ数年の日本オープンでの不振を払しょくしたいところだ。しかも、その舞台が地元、茨城県であれば、片山の気持ちも盛り上がるだろうことは想像に難しくない。しかし、片山は、「ゴルフの調子?普通ですよ」と、さらりといなし、「このコースは本当に難しい。良い意味で、本当に難しいと思う。ティーからホールに入れるまで全部ね」と、警戒心を高める。「この舞台では、総合力が無いと勝てないと思う。自分の実力が出てくれれば、第1ラウンドからとかじゃなく、72ホールでいいところ(順位)に入れると思います」その言葉は、やはり新生・片山の自信を感じさせる。3度目の優勝とともに、新生・片山晋呉を確かなものにしたいところだ。
昨年の日本ゴルフツアー選手権でプロ入り初優勝を飾ってから1年と半年あまり。先週のツアー競技でプロ2勝目を挙げた藤本佳則が、2つ目のメジャータイトルを狙う。先週の大会では、通算24アンダーパーでの優勝とスコアの伸ばしあいを制した藤本だが、日本オープンは、「いかにパーを獲っていくかの勝負」と先週のイメージとは真逆の戦いとなることを肝に銘じている。だからこそ、「先週とのギャップはあると思うし、切り替えないといけないですね」と自分のプレーの調子よりも、イメージの転換を最優先とする。「1打1打に感情は出さず、終わったことにくよくよすることなく、淡々と普通にやっていきたい」ゴルフで大切な心のマネージメントを徹底することができれば、2週連続優勝と2つ目のメジャータイトルに近づくことができるだろう。
ディフェンディングチャンピオンの久保谷健一は、苦しいシーズンを過ごしている。全英オープンに出場するなど再びメジャーに挑戦できた年ではあるが、国内ツアーでは15試合に出場して、予選通過は5回にとどまっている。その5回もトップ10入りを果たせず、大会連覇を狙う日本オープンの指定練習日でも、暗くなるまで練習に打ち込む姿が見られた。「正直厳しい」開口一番の久保谷の言葉だ。日本オープン初制覇をした時も「自分が勝ってはいけない」と自嘲する久保谷だから、この言葉も久保谷節と思いたいが、実際のところは、「今は、全く球に当たっていないし、コンタクトが良くない。左右のブレならまだしも、距離感がダメだと正直厳しい」と不調の根は相当深そうだ。それでも、「投げやりな気持ちでプレーしたりはしない。日本オープンへの思い入れは強い。ゴルフを楽しめないかもしれないが、雰囲気は最後まで楽しみたい」と、ナショナルオープンへの熱い気持ちを吐露した。
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