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【首位の野仲は後半5バーディに「自分でもびっくり」】 |
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第2日
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競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe |
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「メジャー大会には、なんとか出場したいと思って予選会に挑戦しました」という野仲茂。茨城県の大利根CC・西コースでの最終予選を突破して本選の舞台に立った。第一目標は「予選通過」。第1ラウンドに2アンダーパーをマークしたことで第一目標クリアも見えてきた。そして迎えた第2ラウンド。スタートの1番は距離の長いパー4ホールだ。「ドライバーはフェアウェイに。第2打の3番ウッドも会心の当たりでした」。結果は、それでもグリーンに届かなかった。アプローチショットがピンを2メートルほどオーバーした。チョットしたピンチであった。このパーパットを沈め、さらに2番(パー3)でもバンカーからパーをセーブして「ようやく落ち
着けました」。前半をパープレーにまとめ、ハーフターンしたところで野仲はキャディーに声を掛けた。
「これで、後半は6オーバーパーぐらい叩いても予選は通過できるよな」。
キャディーからの返事はなかった。“それより、もっとスコアを伸ばしましょうよ”とでも言いたかったようだ。
無言が自分への発破だと感じたのか、野仲は、もう予選通過などと考えることはなかった。10番で4番アイアンの第2打が1.5メートルについた。12番では7番アイアンの第2打が2.5メートルに。さらに15番(パー5)ではピンまで50ヤードの第3打が1.5メートルに。これらのチャンスをすべてモノにして、この時点で通算5アンダーパーと上位グループに名を連ねた。流れは勢いを増す。
17番(パー3)では、手前バンカーにつかまったが、ここから直接カップに放り込んでピンチから一転してのバーディとなった。さらに18番(パー5)では「グリーン手前側にやっと乗っただけ」で8メートル近いパットを残したが、これも決まって連続バーディという望外の仕上がりとなった。
「後半の5バーディは出来すぎというか、自分でもビックリ。2日間を終えて、自分が、この位置にいるのが不思議です」。
残る2日間は、「優勝なんて意識せず、なるべく上位に残れるように頑張りたい。高額賞金ですから、ベスト10に入れれば…と思います。シーズン残りの試合もシード権のことを考えずに思い切ったプレーができると思いますので」。
第2ラウンドにトップに躍り出たというのに、野仲の口からは、この日のゴルフと違って勢いのよい言葉は最後まで聞かれなかった。
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