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【1打差2位の甲斐慎太郎は故障回復で本来の攻めのゴルフも復活】 |
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第2日
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競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe |
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右足裏の痛み。それが、甲斐慎太郎からシード権を奪い去っていった。2011年シーズンのことだった。それからは治療だけでなく、負担の少ないスパイクシューズをいろいろ試したり、中敷きにも工夫したりしながらゴルフを続けてきた。
「それが、今年になって完治ではないにしても、苦にならない程度にまで回復してきました。思い切り振るのに不安もなくなりました」。
ということで、本来の攻めのゴルフも戻ってきた。故障した右足をかばっているうちに、ゴルフも消極的になっていたことにも気づいた。
「ちょっと難しいホールを迎えると、最初に危険なゾーンが浮かんできてしまうんです。右はダメとか左バンカーには入れたくない…と
か。消去法のゴルフになっていました」。
そこで、本選手権では、考え方を改めてプレーすることにしたという。「消去法のゴルフ」ではなく「ターゲットゴルフ」。目標を定めたら、そこに打つことだけに集中する。もちろん、全てがうまくいくわけではないのだが「消極的なプレーでミスしたのと、攻めてミスしたのでは、同じミスでも心の持ちようが違う。それが、次のショットに現れるんです」。
スタートの1番(パー4)を積極策でボギーにしたが、続く2番(パー3)で4番アイアンのショットを1メートルにつけるバーディで帳消しにしたあたりに、甲斐がいう「気持ちの持ちよう」による違いを見て取れた。この後も3バーディ・2ボギーと第2ラウンドは1アンダーパーにまとめて通算6アンダーパーで決勝ラウンドを迎えることになった。
「思い切ってゴルフができるようになって、ショットの調子も前よりずっと良くなっています。パットがそこそこ決まってくれれば、それなりに勝負できると思います」。
アマチュア時代から大物といわれ、プロ転向後も優勝経験がある甲斐。故障回復でゴルフも自信も復活したといってよさそうだ。
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