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【片山は、2打差3位タイに後退も「ちょうどいい位置」】 |
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第2日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:G.Kobayashi /Y.Watanabe |
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「(先々週、久々の優勝の)その前からここは(勝ちたい)と思っていたので、久々優勝出来て、良いきっかけになっているし、自信持ってここには来てると思います。技術的なことは何も(問題)なく、後は気持ちだけ。72ホール、あと3日間をどういうテンションで持っていかなきゃいけないか、バタつくこともあると思うけど、何十回、何百回(優勝争いや上位に食い込むことを)やっているので、そこは自分の経験で乗り切りたい」。
第1ラウンドの公式会見で、片山晋呉は、こうコメントを残した。すでにこの大会に2度優勝し、今年は充実したシーズンを迎えてきた。その片山が今季狙っている最大のタイトルが、この日本オープンだ。
第
2ラウンド。71のパープレー。少しブレーキがかかったのか?
10番スタートでいきなりバーディ。そして13、14番もバーディとし独走かと思われたが、15、16番で連続ボギーを叩いてしまった。
「いやー、(日本オープンは)そんなに甘くないですよ。どこかでやるからね」と言った。確かに、日本オープンのセッティングは、選手たちがボヤくほど難しい。時には、アンフェアだと言う選手もいた。片山は、今回のセッティングを「ものすごくフェアです。ティーインググラウンドからカップまで、すべてフェアですね。いままででいちばんフェア(で難しい)セッティングだと思います」と評価した。そのコメントのひとつひとつに、片山の優勝への執念を感じる。
それは練習ラウンドから、いやこの大会に入る前、いや今季、手応えを感じたシーズン開幕当初からかも知れない。その逸る気持ちを、まるで少しセーブしてバランスをとるようなパープレーのラウンドと言ったら言い過ぎだろうか。
「日本オープンだからね。独走なんてあるわけない。トップに立って3打差で3日目なんて持たない。ちょうどいい。愉しいですよ」。
まるで今日のパープレーも計算のうち、とでもいいたいような口ぶりだった。首位の野仲茂と2打差の3位タイ。たしかに前半を終えた時点では、 手頃なポジショニングといえる。トーナメントが、4日間、72ホールという長丁場で戦われ、そのペース配分も熟知している片山晋呉ならではの策だと思ってしまうのだ。片山に、久しぶりに優勝への執念のオーラを感じるのも、そのためかも知れない。
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