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【ロングアイアンの名手、金が3打差5位タイに浮上】 |
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第2日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:G.Kobayashi / Y.Watanabe |
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金庚泰がこの大会に優勝したのが、2010年大会(愛知CC)のときだった。まだアマチュア選手だった松山英樹が3位タイ。藤田寛之が2位と白熱した戦いで、最終ラウンド64のコースレコードをマークして逆転優勝した。その年の賞金王となったのを機に米ツアーなど世界に視野を向けて戦っていた。けれども日本では、2011年セガサミーカップと2012年のフジサンケイクラシックの優勝にとどまっていた。
その金庚泰が、この大会2日目を終えて首位の野仲と3打差の5位グループにつけている。
「明日からは、グリーンがもっと硬くなって、速くなるし、ピンポジションも難しくなると思うけど、今日までと同じように短いホールで
ショートアイアンでチャンスにつけてバーディを獲っていきたいですね」。
金庚泰はそうコメントするけれど、彼の上手さはもともとロングアイアンにある。2010年の大会でも4番アイアンで絶妙なショットを繰り広げて、何度もバーディを奪っていた。この大会、たとえば1番は507ヤード、パー4。1日目のこのホールの平均スコアは4.565。難易度でもナンバーワンである。第2打で230~180ヤードが残る計算である。その1番から3番(2番の難易度が7番目。3番の難易度が2番目)までをうまくパーでまとめるといい流れがつかみやすい。もちろん金庚泰は、2日間、すべてパーで切り抜けている。
金庚泰の命綱であるロングアイアンの精度が、ここ数年うまく生かされていなかったのも成績に影響している要因だったのだろう。この大会、そのロングアイアンの冴えとショートゲーム、パッティングとうまくまとまってきているのが上位グループに位置できている要素だと思う。
「このコースは林が多くて好きなタイプのコース」と虎視眈々と優勝を狙っている様子が伺われる。
この数年、米ツアーに挑戦して苦戦を強いられた金庚泰。その経験が、残り2日間のゲームでうまく発揮でいると優勝争いがますます面白くなって くる。
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