「このままで終わらせたくないですからね。なんとか食い下がりますよ。ともかく争いたい」と言い切ったのは、この日、1イーグル・5バーディ・ノーボギーで65をマークした米山剛だった。「今日は、手応えはとても良かったです。1人(マークセン)だけ、別のコースでプレーしているみたいですけど(笑)。パッティングも後半良くなってきていますので、残り2日間、なんとか踏ん張りたいと思います」と言う。
1番(パー5)で2オンさせて8メートルを2パットのバーディ。5番では、1.5メートル、11番でも1メートル。12番(パー5)では、2オンのあと4メートルを入れてイーグル。その勢いのまま、14、16番もバーディを
もぎ取っての65だった。16番(パー4)は、ティーからの距離が2通りある。ひとつは、361ヤード、そして306ヤード。パー4でワンオン可能なチャンスをつくっている。この日は、306ヤードのティーからだった。米山は、見事にワンオンさせて10メートルを2パットのバーディ。今季シニアツアーのファンケルクラシックで初優勝のあと、翌週の広島シニアにも連勝した。その勢いが衰えないまま、本選手権にやってきたという。
「一昨年(2015年)のこの大会で優勝争いをして、2位になっていて、昨年は、ちょっと不甲斐ない順位でしたので、今年はなんとしてでも優勝争いには加わりたいと思って調整してきています。体調もいいし、今週は、しっかりと睡眠もとっています。やっぱり8時間寝るということが大切なんですよ。身体もそうですけど、気力も保持できますからね。昨日も7時半には寝ましたからね」と、プレー前後の体調の整えも十分である。
「いや、実はマークセンと一緒に回ったことがないんですよ。もちろんレギュラーツアーではありますけど、シニアになってから一度もないんです。なんとか最終ラウンドまでに一緒に回れるように追いつきたいですね」
今季の賞金ランキングでもマークセンに次いで2位。その差が約800万円ほどだ。ここで大きく離されると賞金王のチャンスが遠のいてしまう。それもあって簡単に諦めるわけにはいかない。踏ん張りたいのだ。
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