ボギー先行も5番ホールからの5バーディで第3ラウンドを4アンダーパーの68として、2位タイにつけた金鍾徳は、ホールアウト後に練習グリーンに向かった。5バーディでも、納得がいくラウンドではなかったのだ。
「もう少しパットが決まってくれれば、あと2、3個はバーディをとれていたからね…」。
決め切れなかったのは、雨でグリーンが重くなった分、打ち切れずにショートさせることが多かったからだ。「しっかりヒットしなければならないのは、わかっていたけど、それでもカップまで届かない。ショートさせていたのでは、何百回打ったって入るわけないものね。それが、悔しかったね」。というわけで、練習グリーンで強めのタ
ッチを馴染ませようとしたのである。ショットには問題ない。パーオン率も高い。あとは、グリーン上のパット次第だ。
「マークセンを追い上げるためには、強気のパットが絶対条件になる。ショットは冷静に、パットは目の色を変えて狙っていきたい。8打差だからといって、諦めるわけにはいかないものね」。
日本シニアオープンのタイトル奪取に、金の闘志は、まだ燃え続けている。
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