井戸木鴻樹の最大の武器は、正確無比なドライバーショットのはずなのだが「この日は、酷過ぎました。よくアンダーパーで回れたと思うくらいです」と、ドライバーショットの不調を嘆く。「追いかける立場が、これでは喧嘩になりませんよ。これから練習場に行きます。酷すぎる」と、自責の念でいっぱいだった。
前半の5番でバーディ。後半は11番でのバーディ。このふたつだけだった。「いやボギーがなかっただけ良かったと自分を慰めるしかないですね」と口数も少ない。チャンスがあったのは、16番だったけれど、その絶好のバーディチャンスを逃し、18番では、ティーショットがラフに入って、第2打は、あわや左の池というピンチだっ
た。
「雨で深いラフでしょう。僕のパワーでは、7番ウッドのショットは、あれが精一杯」と、ボギーはライの状態を見ただけで覚悟していた。
囲み取材も言葉少なげに、練習場へ走って行った。首位のマークセンと10打差。5位タイ。井戸木は、どこまでドライバーショットを修正して最終ラウンドを迎えられるか。
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