本大会に出場した10名のアマチュア選手の内で唯一人、後半のラウンドに進出した木田正彦が通算4オーバーパーで全体の47位タイとなり、2度目の出場で初のローアマチュアを獲得した。台風18号の接近のため予備日を使用した最終ラウンド。10番ホールからプレーを進めた木田は、前半2ボギーとスコアを落としてしまう。それでも、「2013年に日本シニアオープンに初出場した時は、第3ラウンドを終えてアマチュアのトップでしたが、最終ラウンドは色々余計なことを考えすぎて、自分のゴルフができなかった」という苦い経験を活かして、後半に奮起する。
4番(パー3)でこの日初バーディを奪うと、8番(パー5)でもしぶとくバ
ーディを決めて、後半は2アンダーパー。この日はパーフレーにスコアをまとめた木田のプレーは、3年間の努力が結実した見事なものだった。
これまで日本アマチュアゴルフ選手権や日本ミッドアマチュアゴルフ選手権など全国大会に数多く出場してきた木田。2度目のナショナルオープンは、「アマチュア競技とは雰囲気も違い、距離こそは決して長くないものの、ラフも深くグリーンも速い」と、やはりそのセッティングの違いに当惑したようだ。その中で、アマチュアで唯一人、後半のラウンドに進出したことは「自分が恥ずかしいゴルフは出来ないと思って、最後まで気を引き締めてプレーしました」とアマチュアの挟持を見せてくれた。
夢の舞台を終えた木田は、再びアマチュアのフィールドに戻る。「11月の日本ミッドアマを目標に、まずは中部ミッドアマに向けて頑張ります」ローアマチュアのタイトルは獲得したものの、アマチュアタイトルは手にしない木田。このタイトルを糧に、充実の秋を迎えたい。
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