前日8アンダーパー63をマークした古川雄大は「昨日良かっただけに難しい入り方だった」とこの日は10番からのスタートで、ボギーこそ叩かなかったものの「バタついた」スタートだった。13番まで毎ホール2メートルのパーパットを残し、このきわどいパットをことごとく沈めてパーでしのいだ。さらに14番ホールではティーショットを林の中に入れ、第2打は出すだけでピンチを迎えた。しかし、そこから30ヤードのアプローチをピンの根元に寄せて、パーで切り抜けた。これで「アプローチに自信を持てた。グリーンを外してもパーを拾える」と、ショットは曲がり気味でもスコアメイクに手ごたえをつかんだ。そのあとは17番、後半に回って2
、4番とバーディを獲ることができた。7番ホールまではノーボギーで回ることができたのもアプローチとパットのおかげだった。8番はボギーにしたものの、最終の9番ホールでバーディを奪い、この日は3アンダーパー68で回り、通算11アンダーパーとして首位と1打差の2位だ。
「パーオンしたのは10回くらいなので、このショットの調子では上出来のスコア」という。「オーバーパーにはしたくなかった」ので、最低限の目標はクリアだ。前日は「ほぼ完ぺきなゴルフ」で8アンダーパーだっただけに、「昨日のようにうまくはいかなかった」というのは仕方ないところだろう。人間だれしも昨日はできたのに、今日はなぜできないのか、と思ってしまう。決して悪い内容ではないのに、悪く感じてしまうのだ。そして、調子が悪くないのにおかしいと感じて、スウィングをいじってみたり構えを変えてみたりして、自ら調子をおかしくしてしまうことがある。彼はそうした悪循環に陥らずに済んだ。
相手は第2ラウンドに「60」の好スコアをマークした桂川有人だ。彼も明日は同じ思いをするかもしれない。古川にとっては、逆転するチャンスも生まれるか。
|