1番でいきなりボギーという高橋彩華のスタート。けれども、その後が圧巻である。3、7、9番でバーディ。後半も最終ストレッチの16、17、18番で3連続バーディ。6バーディ・1ボギーの5アンダーパーで首位のユ ソヨンとは2打差の2位タイで第1ラウンドを終えた。
「スタートでいきなり左の林に入れて、OBじゃなくてよかったです。まあ、ボギーでいいやという感じでホールアウトして、切り替えて、そしたら3番でバーディが獲れて流れが良くなったと思います」。
高橋彩華は、2016年の日本女子アマチャンピオンだ。それまで関東ジュニアでこのコースは何度となく経験がある。
「林間コースは、あまり得意じゃない
んですよ。でも、関東ジュニアで何回も回っていますから、その回数(経験)が多いぶん、よかったのかな。あ、1グリーンになってからは1回です。2017年パナソニックオープンですけど、アマチュア時代ですけど、まあまあいいところにいけた(5位)のでいいイメージが残っています」という彼女は、今年の7月末のプロテストに合格したばかりの新人プロである。3ラウンドを終えて7位につけていた彼女は、最終ラウンドに75を叩いて19位での合格だった。
「(今季は)前半戦は思うようなゴルフがずっとできなくて、後半になってできるようになってきて、ここ最近は、ちょっとずつアンダーパーが出るようになりました。不安材料はいっぱいあるので、そこをうまくリカバリーしながらやっています。(プロテストは)最終ラウンドのハーフで40を打ったことが悔しくて悔しくて、いまでもその悔しさは残っています」という。
そうはいいながらの5アンダーパー。「そんなに内容がいいというゴルフではなかったんですけどね。前半も、フェアウェイに行ったのが2回だけで、耐えながらのゴルフでした。でも、入れるべき2〜3メートルのパットが全部入ってくれたので、今日のスコアにつながったのだと思います」。
上がり3連続バーディでの終わり方は、明日につながる。「いや、あ、入ったという感じで(笑)。18番(パー5)は、バーディをとるつもりでいたんですけど、16、17番は、おまけで獲れた感じでよかったです(笑)」と、あっけらかんに語った。
彼女のゴルフとは、と聞くと「ひたすら耐えるゴルフ」と答えた。その明るさから想像できないくらい芯が強いゴルフを見せてくれている。
|