通算6アンダーパーにまでスコアを伸ばし、テレサ ルーと並んで5位タイにつけたアマチュアの後藤未有は、スコットランド帰りだ。9月17日から20日まで行われたデューク オブ ヨーク ヤングチャンピオンズトロフィーで日本代表選手として戦ってきた。結果は24位タイだった。「日本では経験できない風と、コース、グリーンの硬さ、ブッシュに自分のゴルフをさせてもらえませんでした。コースに完敗です」
でも、帰国して、いいことがあった。「あのコースを経験したおかげで、日本のコースがやさしく感じられたんです」。それが、通算6アンダーパーの好スコアにつながっているのだろう。
今年は九州女子選手権で2度目の
優勝を果たし、日本女子アマでも7位に食い込んだ。持ち味は粘り強さ。6バーディ・1ボギーという内容の第2ラウンドは、ピンチも何度かあったが、アプローチショットとパッティングでパーセーブし、貯金を増やした。実は、9月29日が18歳の誕生日で、この日は17歳最後のラウンドだった。「67で回れて、いい思い出を作れました」と笑顔を見せる。
昨年はぎりぎりで後半のラウンドに進出したものの、上位でプレーすることはできなかった。「今年は、この位置でプレーできるので、緊張の中での上位争いが楽しみです。ローアマチュアは意識しています。来年は、プロテストに挑戦します。ローアマチュアになれば、最終テストにいけるので、それも、いい励みになります」と意気込む。
アマチュアの2番手には安田祐香が通算2アンダーパーで上がってきた。2日間、ユ ソヨン、畑岡奈紗と同じ組でプレーし、第2ラウンドは69をマークした。「昨日はドライバーショットが曲がりっぱなしでした。今日もスタートの10番で左ラフに曲げて、どうなるのだろうと思いましたが、2番から、突然当たりだしたんです。なぜなのかは、わかりません。何かを意識してやったわけでもないのに、まっすぐに飛び始めたんです。おかげて、次のショットをフェアウェイから打てたので、このスコアにつながりました」。ラウンド後は、ドライビングレンジに足を運んだ。「どうしてまっすぐ飛ぶようになったのか。いくつかのポイントを意識しながらチェックして、確認しておかなければいけません。そうしないと、次にショットが曲がりだしたときに戻れませんから」。
日本女子アマ、日本ジュニアのダブルタイトルを奪取し、本選手権ではローアマチュアを狙っていた吉田優利は、2日目の前半9ホールを終えたところで通算5オーバーパーとスコアを崩していた。そこから後半の9ホールを3バーディ・1ボギーのナイスカムバックで、ぎりぎりではあったが後半のラウンドに駒を進め、残り2日間のプレーに、望みを託した。同一年で日本女子アマ、日本ジュニア、日本女子オープン・ローアマチュアを制した選手は過去にいない。快挙に最後まで挑戦する。
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