雨が苦手。「だから昨日のスコアなんです。今日は、最高の天気。だからゴルフが良かったです」というフェービー・ヤオ(チャイニーズ・タイペイ)。第1ラウンドが67。そして秋晴れの今日、第2ラウンドが68。よくよく見れば、苦手な雨のほうが、1ストロークいい。通算9アンダーパーで2位に2打差で首位を走っている。
なんで雨は、苦手なの?と聞くと「だってレインウェア着るでしょう。あれがダメなんです。みんな苦手だと思いますけど、私は、いっぱい苦手」と、軽快に話してくれた。ほんとに苦手なのかどうか。
36ホールを終えて9アンダーパー、絶好調である。「ショットも良かったし、パッティングもよく決まってくれま
した」と流暢な日本語で話してくれた。
確かに、2番でボギーのあと、6番が1メートル。7番が、20センチ。11番が、1.5メートル。15番が1メートル。そして18番も1.5メートル。ショットが冴えている。それにパッティングもきっちりと入れている。
今季は、3月下旬のアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIに優勝。23試合出場で、平均ストロークも71.3979で10位。リカバリー率が3位など目立ったデータがある。賞金ランキングも、昨年、一昨年の34位、31位から今季は現在までで10位と飛躍的な成績を残している。
それには理由がある。今年1月のシーズンオフに、パーソナルコーチをオーストラリアから、チャイニーズ・タイペイに招いて特訓を受けた。「1週間ぐらいでしたけど、スウィングチェックやコースマネージメントなどいろいろ教わりました。朝から晩までみっちりとレッスンを受けたんです」という。ピーター・ナイトというコーチだった。「技術的には、トップからダウンスウィングに入るときに、いままで手と体がほぼ同時に降りてくる傾向だったのを修正してもらって、ショットが安定してきました。まだまだ波がありますけど、でも、かなりいい方向に向いています」という。それが今季の好調の素地である。
「奈紗ちゃんと一緒に回りたいんですよ。一度も回ったことないので、是非一緒に回りたい。だからがんばれた(笑)。あのショットやマネージメント。折れない心など、実際に感じてみたい。あの体で、きっと私より20ヤードは、飛ばすんだろうなぁ。感じてみたい」とウキウキしている。明日の天気予報は、雨……。彼女は最終組で、念願の畑岡奈紗と同組でプレーする。さて、どんなプレーを見せてくれるのか。
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