「今日は、すごく悲しいんですよ」と、笑いともつかない笑みを見せたのは、フェービー ヤオだった。2位と2打差をつけてスタートした彼女は、ずっとパープレーのゴルフが続いた。ようやくスコアが動いたのが13番で、バーディ。続く14番では、ボギー。残り16ホールはすべてパープレーに終わり、通算9アンダーパーは変わらず、首位の菊地絵理香、ユ ソヨンと1打差の2位で最終ラウンドを迎えることになる。
「今日は、ショットもあまり良くなく、バーディチャンスも少なくて……。雨と気温が下がってきたのとで、ショットの距離感がつかみにくかったです。難しいですねぇ。やっぱり、雨は、苦手です」という彼女は、レインウェアは、
スラックスだけで、上着は着ていなかった。随所にナイスショットを繰り広げていても、それがなかなか結果には結びつかずに、パープレーのゴルフは、平凡な数字に見えるけれど、苦労の積み重ねた結果である。
「もう少し、ショットとパットがよくなれば、まだまだチャンスはあると思います。1打差ですかぁ」優勝が近くに見えても、明日の18ホールの戦いの行方を考えると、長く辛い18ホールになる。「もう少し、ピンの近くを攻めるように頑張ります」というコメントは、攻めの気持ちをしっかりもって戦いたいという言葉の表れだと思う。
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