グレゴリー マイヤーと並ぶ1アンダーパー、70で首位タイの躍り出た白浜育男は、不安いっぱいのスタートだった。「昨日までの練習ラウンドでアイアンショットの距離感覚があまり合っていなかったのですが、今日はなんとか感覚が出てきたので良かったのだと思います」と振り返った。唯一のボギーが、2番。バーディが、5番と17番。残り15ホールがすべてパープレーという堅実なプレーぶりだった。「ボギーを打った2番に関しては、厳しいところを狙いすぎて木に当たってラフという状況で、どうしようもなかったなと反省しています。もっとクラブ選択を慎重に考えればよかったです」と語った。
難しさのひとつは、強い風である。特に
「前半と後半で風が変わり始めて、グリーンを捉えることの難しさがありました。まあ、今日は、アプローチとバンカーショットで凌ぐことができましたけど、それにしても難しいコース。ラフに入ると、ボールだけを直にとらえることができませんし。これで雨が降ったらと考えると恐ろしくなります」。
白浜は、かつてここで日本マッチプレー選手権が行われていた時代(1994〜2003年まで)にプレーしたことがある。「いやいや、コースは今のほうが長く感じます。グリーンもタフになっていますそね。いまみたいに速くなってくるとアンジュレーションの差が結構きついですね。下からのラインはある程度打てますけどね」とグリーンの難しさを語っている。確かに、距離だけでバーディチャンスと決めつけられない難しさがある。下り、斜めのラインなどでは、大きく曲がることもしばしばあるので、ラインもタッチも読みきれない。
「本当に、この順位(首位タイ)は、久しぶりだし、いい感じで第1ラウンドを終えていますから、今日みたいに取りこぼしのないパッティングができていれば、(ゲームの)組み立てはできると思います。どちらにしても、パーオン率は低くなるので、アプローチとバンカーショットを凌いで積み重ねていくようなゴルフになると思います」と語った。
ボギーを極力叩かない我慢のゴルフが、残り3日間で強いられそうである。
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