2018年度(第28回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
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競技報告
【チャンスを決めきれなかった伊澤。残り2日で6打差を追う展開に】
第2日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Y. Watanabe
伊澤利光は、ラウンド中も、なぜだ。どうして?なんでなんだ…という言葉を自分に問いかけているようだった。振り返っても、一度放ったショットは、やり直しがきかないけれど、ここまでパッティグが入らないと、そう愚痴も言いたくなる。でも、昨日、今日の第1、2ラウンドで「ショットは、ミスらしいミスはしていないんですけどねぇ。林に打ち込んだわけでもないし、深いラフからのショットを強いられてもいない。ミスは、十分、パーでしのげるようなものなのに……。でも、やっぱりパッティングがねぇ」と、ほとほと自分が情けないというか、半ば、呆れ顔のような表情で振り返る。

ちなみに、聞いてはいけない質問をぶつけた。バーディ
逃しのパーは、何ホールありましたか?と。すると「山ほどありましたよ」とすぐさま答えた。あえて言うならどのホールですか?と、更に突っ込んだ。「えーと、1番でしょう。3番は、3メートルが入ってバーディ。4番は、5メートルを外してのパー。6番は、5メートル。7番は、寄らず入らずのボギー。後半に入って、11番、13番でしょう。14番は、目玉からうまく寄せたんですが2パットのボギー。そして、15番……」絶好のバーディチャンスだった。4メートル。伊澤本人も今度こそ「取りに行こうと思ったパッティングだったんです。途中で、入った!と思ったものが切れちゃって……」と、もう言葉も詰まる。選手心理としては、明らかにラインの読み違いのほうが諦めがつくだろう。でも、ホールをかすめて逃したものは、精神的にもダメージが大きいはず。

見るからに、憤懣やるかたない表情だ。その沸点もオーバーしていたのだろう。続く16番の第2打。残り89ヤードを、ややオーバーしてグリーンをこぼしたのも、ラフからとはいえ、気持ちを整理しきれずのショットだったのだと思う。ここをボギーとし、続く17番でも、4メートルを外してのパー。「こういうゴルフをしていると、結果的に、流れが来ないんですよ。いくらショットが合格点であっても、流れを呼び寄せるものが生まれませんからね」。

首位の谷口とは6打差。残り36ホール。伊澤のショットの出来栄えならば、十分挽回できる位置だ。あとはパッティングに、何かのきっかけがつかめれば……。


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